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オーストリア、グラーツより愛を込めて・・・ハラキリ、カミカゼ、日本人のメンタルはもっと強いはず・・・イビッチャ・オシム(続き) [サッカー]

さて、久しぶりに日本のメディアの前に姿を現したイビッチャ・オシム氏のコメントは、「週刊サッカーダイジェスト」5月5日号に載っていた記事のなかでのコメントと似たような言葉使いだったので、その部分をLalaの視点でまとめて書いておく。

今でも毎日サッカーの試合を3試合ぐらいTV観戦するというオシム氏、TV番組では最近はサッカーのことが分からなくなったとも言っていた。 そして現在世界No.1のプロ・サッカー選手をリバプールのジェラードとも。

1.実力が上のチームとプレッシャー中で戦え!

「・・・大舞台でプレーするチャンスを得ることが、日本が何者かになれる唯一の道であり、それ以外に道はない。 ・・・自分達の位置づけを知るには、ハイレベルなコンペティションに出場し、優れたチームと対戦すること。 そこで自分に何が欠けているのか、何が十分なのかを知ることができる。 何が欠けているかを知るには、実力が上のチームと戦った時だけだ。 相手が自分よりも格下のチームなら、欠けているものを知ることはできない。」DSC09920オシム3.jpg

2.(日本は)自らハンディキャップを作りがち。

「(日本代表の)チーム全体のテンションを少し緩めることも必要だ。 焦ってはいけない。 日本人は対戦国のプレッシャー以上に、自分自身に対するプレッシャーで苦しんでいる。 どの対戦国もまるでブラジルであるかのように祭りあげ、自らハンディキャップを作ってしまうので。 それは自分達のことがきちんと評価できていないことに起因している。」DSC09925オシム4.jpg

3.今は日本のどの観客も情報収集をしっかりやっているから、誰もが最高のサッカーチームがどこかを知っている。

「だから、変に選手達が重圧を感じる必要はない。 例えば本大会の組み合わせ抽選でドイツを引き当てたからといって恐怖に怯える必要などない。 さもないと根底の部分ですでに言い訳を探すことになってしまうからだ。 怯えてしまったら、どうプレーしていいのか分からなくなる。・・・自分に、そして相手に対して、常に客観的になることが重要なのだ。」DSC09927オシム5.jpg

4.日本も相手にとって戦いにくいチーム

「・・・ディシプリン(組織としての規律)があるチームや守備が堅くて激しいチームが相手となると、攻撃がほとんど機能しなくなる。 バーレーンのようにあからさまに無失点を狙ってくるようなチームが相手だと攻略するのが難しくなり、なす術が無くなる。・・・イングランド勢のように日本人よりも頭ひとつ分大きく、体重でも上回る選手を相手にした場合、戦いづらいのは当然。 危険な上にプレーも激しい。・・・小柄だが敏捷性に優れ、一対一のドリブルに強く、巧みなボールコントロール力を持つ日本は、相手にとっても戦いにくいチームであることを選手達は意識せねばならない。」

5.日本には世界レベルの速さを持った選手がいない。

「個々のレベルで比較した場合、ヨーロッパの選手のほうが速い。・・・クリスティアーノ・ロナウドやルーニーほどのスピードを有した選手がいない。 ・・・サイドには速い選手が必要だし、中盤にも速い選手が2,3人は必要だ。 すぐに守備に加わり、また前線にいきなり顔を出すような選手がね。」DSC09950オシム6.jpg

6.中盤の選手のほうがフォワードよりも危険な存在だ。

「現代のサッカーは、攻撃的MFがFWよりも得点を多く決める時代だ。 ここぞのタイミングで攻撃を仕掛け、前線に現れてシュートを放つ。 そのような選手の存在が非常に重要で、彼らが現代サッカーにおける最も優れた選手とも言える。 残念ながら、そうした選手が日本にはいない。」

7.カミカゼ、サムライ、ハラキリ・・・、それらすべては日本の典型的なイメージだ。

「日本は組織的な国家として機能してきた。 伝統の中に組織力がしっかりと息づいている。 カミカゼ、サムライ、ハラキリ・・・・ 他国の誰もがそれは危険だと言って真似はしないだろう。 しかし、それは厳格な国民性や伝統といったものを表しているのだよ。 そのような日本人の特徴でもありポジティブな側面を、サッカーにおいて利用していく必要があるだろう。」

 


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株の初心者

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 株の初心者 (2014-08-22 09:37) 

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