イタリア人監督が率いるイングランド勢はなかなか手強い [ヨーロッパ・サッカー]
ここ数日はFIFAの南アフリカ2010WCの組み合わせ抽選会の話題で持ちきりか。 最近見たサッカーの試合で、非常にバランスがよいと思ったのは、カッペロ監督の率いるイングランド代表。 そしてイングランド・プレミア・リーグではアンチェロッティ監督の率いるチェルシー。
イングランド代表の場合、誰もが素晴らしい選手と認めるジェラード選手とランパード選手とルーニー選手が自分達の所属するクラブでのプレイよりもより献身的なプレイを披露する。 そして代表チームだけどバランスが良い。 ルーニー選手がマンチェスターUの時よりよりFWらしい動きを見せるし、ジェラード選手やランパード選手の動きはいつも得点を狙いに行き、そして得点する力。2人の動きは見る人の期待を裏切らない。主将のテリー選手も健在。
チェルシーはここプレミアでほとんどのチームに対して大量得点で勝利しているけど、いつも危なげない。 個性派揃いの選手の手綱をとるのはアンチェロッティ監督。 今季の初め選手の入れ替えをしなかったチェルシーが戦術的にも成熟したチームの力を見せる一方で、ドログバ選手とアネルカ選手の2トップも、無駄がない。
2つのチームに共通しているのは、ディフェンスが安定していて、そして各選手がチームの駒になりきって意思のある動きで統制がとれているところ。
EURO2008で一躍スペイン代表が注目を浴びたし、2010WCの優勝国は多分スペインだろうという意見が多いが、イングランド代表もかなりいいところにいくと思う。
スペイン代表の心臓部はバルサの選手達。 バルサ対インテルのCLの試合でカンプノウで行われた試合。 2対0でバルサが勝利した試合。 前半のバルサの選手達のプレスとボールを早い段階で収奪するためにそれこそ独楽鼠のように動きまわった45分。 インテルの選手はまるでナウシカの巨神兵のよう。 バルサの早い動きについていけず、ほぼ棒立ちでなす術のないような印象。
後半は当然前半にエネルギーを費やしたバルサの選手達は明らかにペースダウン。 インテルの動きもよくなってきていたが、前半のバルサの印象が後半のインテルの選手の動きにも明らかに影響し、自分達らしさはほとんど出なかった。 後半は得点することなく、得意のポゼションで時間稼ぎも。
日本代表の選手のスタミナも毎回問題になるが、やはり前半に得点を重ねて差をつけ、後半は維持するというこのバルサの試合運びは参考になると思う。
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