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バルサの△(トライアングル)(続き) [ヨーロッパ・サッカー]

バルサの△(トライアングル)の続き。

・適切なトライアングル

バルセロナが重視しているトライアングル、パス・アンド・コントロールの要素を習得する練習として、「4対4+3フリーマン」の練習。 こうした練習は、バルサの全カテゴリーで週に2,3度行われているコアな練習。 攻守両面でいろいろなことを選手に要求しており、ポジショニングやグループオーガナイズ(組織的連係)が要求されることから戦術的練習でもある。

この基本を身につけると11人になったときにも選手が自分がどう動くべきかを自然と理解できる。 高いテンションや切替えのスピードを意識してこの練習を行えば、フィジカル的にもとてもハードなメニュー。 即ち、技術、戦術、フィジカルの3大要素のすべてを強化する最良のメニューになる。DSC02307△.jpg

―守備側の4人はピッチ内に。 攻撃側は1人のフリーマンを除いてラインに沿ってプレーをする。ボールを回す側は実質的に7人なので、7対4となる。 ボールを奪われたら、ミスが起こったら攻守交代。

―攻守交代時、プレーは止めずにフリーマンを中心に継続。 パスは2タッチで回す。 

―攻撃側の選手6人をラインに沿って並べる理由はピッチをワイドに使ってパス回しを訓練するため。 ラインに沿った動きは許可されているので、ボールを持つ味方選手に合わせて必ずトライアングルの関係が生まれるように意識させる。

・バルサでのドリブラーは育てるというより、天賦の才をもっている(元々ドリブル上手な)選手を獲得してきている。

―バルサではチームで行う練習においてドリブルの要素を磨くような特別メニュー構成はない。 メッシやイニエスタもバルセロナに来た時から、今のようなドリブルのスキルを持っていた。 年齢、スピード、体の大きさが変わっているだけで、基本的には今もカンテラ時代も同じようなドリブルで同じように相手を抜き、かわしていた。

・バルサでは4-3-3のシステムにおけるポジションは背番号で現す。 バルサでプレーしている選手は、背番号でそのポジションで求められるプレーや役割を理解しており、スカウティングの時点で明確に「この選手はバルセロナの何番としてプレーする適性があるかどうか」というポイントでチェックし、基本的に獲得してきたポジションでその後も使い続けることになる。 

・選手の能力に応じてポジションを探すのではなく、すでに明確に存在するポジションや役割を元にそれに合った選手を探す・・・といった明確な哲学はバルセロナがクラブとして誕生してから100年以上の時間をかけて築いたもの。

この記事は今までバルセロナのカンテラとバルサの△について明確な説明をしている優れたもの。

興味ある方は是非、サッカークリニック2011年1月号を手に入れよう。

 

 


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