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STAP細胞騒動と日本サッカー協会 [横目で見れば]

2015年2月11日 世間をお騒がせしたSTAP細胞騒動で当事者への処罰が発表されたが、正直内々の手打ちのようである。 国費(税金)を使い、世界に恥をさらし、1年にもわたって日本の科学者の水準を引き下げるような、科学者としてあるまじき発見の過程の捏造をした(=科学者の世界から追放)・・・という割には、かなり温情あふるる内容である。

一方、日本サッカー界であるが、2014WCブラジル大会1勝もできないザック監督もそのまま退任、そして八百長疑惑のアギーレ監督も先ほどサッカー界のスポンサーからの苦情が多くて、渋々解任ということ。 少し前、ニュースをウェブ検索していたら、最近サッカー好きの小・中学生だったとおもうが、少年たちにアンケートをとったところ、サッカー日本代表は弱くなったという声が多かったということ。 

確かに日本代表監督選出にはかなり苦労しているのは事実。 日本としては実力派で有名な監督を招聘したいとおもっているようだが、何せ日本は地図でも極東の地。 サッカー地図でもまだまだ発展途上の国。 それでも来てくれるとしたら巨額な年棒か、または何かしら日本に対して愛情をもっている稀有な人ぐらいかもしれない。

とはいえ、このような条件は10年以上も日本サッカー協会は承知のはず。 問題は日本のサッカーを強くするにはという視点に一貫性が今のサッカー協会にはみられないことだ。 アギーレ監督が監督として前任者より優秀だったらしいということは、香川選手、遠藤選手なども発言しているのは明らか。 明らかに本田選手と長友選手を愛護し、かなり手を抜いたようなザッケローニ監督よりも、まあ監督らしい仕事をしてくれたということか。

それにしてもここまで日本のサッカーが弱くなっているということの責任はどうなるのか???

日本サッカー協会についてはスポンサーがしびれを切らしたのは当然(アジア・カップで8強どまりだったが、最終戦に視聴率がよかったからよかった・・とのようなことを協会関係者が述べる能天気ぶり)だが、今の体勢もそのままということは許されるのか。

サッカー・ファンやサポーターは年々強くなる日本代表と、選手が活躍するJリーグが見たいのだ。 どうでもいい試合をたらたらしてもらっても、およそ2時間近い試合を観ている暇はもうサッカー・ファンにはない。


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2014年はSTAP細胞騒動とともに [横目で見れば]

2014年12月26日 STAP細胞騒動に理研の最終報告書が発表された。 内容はそんなに新しいことはあまりない、データも実験の証跡確保もできない、存在の再現もできない(実のあるものは何もなかった)という大変お粗末なSTAP細胞論文だったことが確認された・・・ということだった。

誰がES細胞を混入したのかも、関係者は皆「自分ではない」と口を揃えて藪の中。

論文なのに、そもそもデータも研究日誌(記録)も、又、論文ならその根拠を示すべきなのに、何も証跡として保存管理されていない、まともなものが何もない・・・STAP細胞があるということを証明するための捏造というお粗末さ。 小保方氏は自分の研究結果である研究日誌や証跡もはとんどない・・・というかその必要性も最初から認識していなかったということらしい。 この騒動の早い段階で小保方氏が記録や細胞の保存は、自分があちらこちらの研究所を渡歩いたので、手元にはあまりないということを平気で発言していたが、真の研究者や論文を発表するような分野にいる人間ならば自分の作品は大事に手元に管理しているのが普通だ。

2014年1月30日に華々しく大々的に発表されてから約1年。 マスコミによる次期ノーベル賞も夢でない・・という報道から、1か月も経たないうちに、内外の研究者からそのSTAP細胞の再現性に大きな疑問符、ES細胞ではないかという疑問が出されながら、約10か月もかけて、とらえてみれば鼠一匹ということか。

理研の報告書では共同研究者とされた若山(山梨大学)教授、自殺した笹井氏の責任を糾弾しているが、これって理研の責任逃れではないのか。 

そもそもSTAP細胞があるらしいから、その存在を証明できればこれはすごい発見である・・・と炊きつけたであろうバカンティ教授(かなり異色で純粋な研究者とはいえないらしいが)。 この話に飛びついたのが、当時バカンティ・エンジェルという若い女性4名の取り巻きのひとりだった小保方氏。 

ハーバードの研究員という肩書でどういう訳か日本にもどってきて、あちらこちらの研究所やラボにもぐり込んで(渡り歩いた?)このSTAP細胞の研究に勤しんだというのが小保方氏。 早稲田大学の大学院で博士号を取得してからこの2014年で31歳ということは、理研でも2,3年ということは研究員といいながら、まともに腰を落ち着けて研究した時間は、どうみてもそんなに長いとは思えない。 外資系企業を1年程度で点々とする人もいるが、サラリーマンでも石の上に3年・・と3年程度一つの業務に携わらなければ、ものにはならないのが常識。

当時理研にいた若山教授に小保方氏があの女子力で猛烈にアプローチし、若山教授の家庭に波風をたて辟易させたとまで週刊誌に書かれていた。 理研に特別待遇で採用したのは笹井氏だったらしいが、毎晩タクシーで笹井氏と小保方氏が相乗りで帰宅していたというタクシー運転手の記事があった週刊誌。 出勤も毎朝タクシーだったらしいが、まるで銀座のホステスの出勤状況。

STAP細胞で疑義がでた早い段階から、その疑義に対抗するのに、当然あるべき研究証跡を出す代わりに弁護団を用意した小保方氏。 博士号ホルダーでラボや研究所の経験がありながら、すべてを自らの幼稚さが原因であると「幼稚さ=無邪気=悪気はない)と甘えと逃げの姿勢。 その幼児性と過剰な女子力を巧みに使い分ける小保方氏。 

女性でその幼児性と女子力を使い分ける人は普通の職場でも多く見かける。 特に、会社では上司はほとんど男性だから、取り入って自分に有利に評価してもらいたいと、その幼児性を前面にだし(幼稚や幼児そのままではない。甘えたり幼児っぽい言葉づかいやしぐさをするだけだが)、過剰な女子力でフェロモン攻撃の女子社員は多い。Lalaの職場でも濃淡はあるが、かなりそのような女子社員を見かける。

笹井氏が、当初、この騒動が持ち上がった時、確か開口一番に「自分は論文の英語を添削しただけで、内容に対しは若山教授」という他人事のような発言をした不思議さ。 そして、「絶対にSTAP細胞を再現してください」という遺書を残してこの世を去ったこと。 これはどうみても、騒動が持ち上がった時点で、肝心な研究や実験にはあまり直接タッチしなかった自分に気が付き、そういえば、本当にSTAP細胞はあったのか?と後悔した結果・・だと思う。

若山教授も初めから、理研のような研究所では、研究プロジェクトで分業が進んでいるから、小保方氏から、渡された細胞で自分に託された実験をするので、STAP細胞そのものを作成してはいないようなことを発言していたとおもう。

理研が検証を断念した多くの場合が、このSTAP細胞の研究や実験の記録、保存すべき証跡がほとんどないので、トレースできないからということだろう。 証拠がないから犯人を断定できないといっている。 かなりクロだが、確証がないからシロといっているようなものだ。 裁判ではよくあることだが、この場合状況証拠さえもないからお手上げだ、いわゆる研究・実験そのものもなかった・・・ということになる。

STAP細胞の再現性について、確か小保方氏は発表した論文には書いていない「ちょっとしたコツがいっぱいある」みたいなことを言っていた。それを論文に書かないのは、特許申請するから秘密にする・・・みたいなこと。

この小保方氏が発表した論文は、あるであろうSTAP細胞が「あった」ということを証明するべく、辻褄合わせの後付け論文であり、断片的な実験や映像を都合のよい、それらしく見える、なんちゃって論文を作成したということだろう。そうであれば細胞はそれらしく画像が得られるES細胞でもよかったということ。 iPS細胞の山中信弥(京都大学)教授の論文の画像も遠慮なく節操もなくパックったようだ。

このSTAP細胞の再現の検証のため、かなりマスコミに流れた情報の中に、小保方氏がよく他の研究者の論文を短い時間で大量の論文を読む力があるので凄いということをコメントしていた人がいた。 インターネットで使える情報や画像があるか大量に検索していた・・ということでしょうか。 インターネットがあれば世界の多くの情報を瞬時に検索できるので、検索して使えそうな画像や論文はPCにコピー保存する能力にはたけていたということか。まあ論文を書く場合、他の人の書いた論文の一部を参照する場合、備考にこの方の何時何時に発表した論文の何ページのここに発表されていると明記しなければならない。 小説などと違って論文の場合、無から作成できるものではないが。 先人の研究を土台または参考に、自分が発見したことなどを積み重ねていく作業でもあるが。

早稲田大学大学院での博士号論文もあちらこちらの他人の文章・画像をパクリまくり(参考にした場合、備考に明記する必要だが、それさえもしないで自分のもののように装うこと)で作り上げ、咎められることもなく博士号を授与され、ハーバード大学でのバカンティ教授に行きあたり、そして日本にもどってきた。

山中教授のノーベル賞受賞に焦った笹井氏が、美味しそうな話を持ち込んだ小保方氏に飛びついたのは、よく焦ったり、欲を出したときに、山っ気のある壮大なホラ話や詐欺にひっかかりやすいというのは世間一般に枚挙にいとまがない。

これは学術的な研究の話ではなく、意図的とは問わず詐欺話であったということか。

このような不名誉な事件の再発を予防するには、理研のような研究所でも莫大な予算があることから、監査や倫理・規律委員会を設置するような対策が必要ということなのか。


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