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中村俊輔、3度目のアジア・カップ戦に向けて [サッカー日本代表]

7月5日日本代表選手団はベトナムハノイで練習を開始。 一方U-20WCのヤングジャパンが2勝し、決勝Tに進出を決めた日でもある。 U-22北京オリンピックを目指す世代よりは好意的に見られているメディアの報道。 この2,3日冷静に見ればオシムジャパンのA代表のメディアの扱いが一番地味目。勿論スポーツ紙・誌は中村俊輔選手とオシム監督に関しての記事が一番多いのは事実だし、ベトナムハノイに入った記者団は250名もいて、日本サッカー協会の事務方の人もここしばらくA代表の周りでこんな大きな記者グループを見なかったので驚いているらしい。 昨年のドイツWC以来だそうだ。

そんなオシムジャパンの出陣に向けて、今週発売になった3雑誌:週刊サッカーダイジェスト、WeeklyサッカーMagazine、そしてNumber、が取り上げている中村俊輔選手の記事について興味深い部分を集めてみた。サカダイは中村俊輔のインタビュー記事(文は石倉勇氏、写真は田中研次氏)、サカマガはレポート記事(文は荒川敬則氏、写真は糸賀正氏と高野徹氏)、Numberもインタビュー記事(文は藤沼正明氏、写真は杉山拓也氏)。

サカダイの描く中村俊輔:「3連覇という気持ちは強い。 でも今回は前回大会とはメンバーも違うわけだから、前回優勝国という変なプライドは捨てたほうがいい。 オレらは王者だ、というふうに傲慢になるのではなく、挑戦者の気持ちにならなければいけない。 そしてアジアの頂点を守りたい。。。アジアカップにはアジアカップ独特の戦い方がある。。。ゲームの流れを読む。。。あまり狙い過ぎてはいけない。 あとはタカひとりで強引に行く場面があってもいい。 それはさせてあげたい。 周りが働いて、プレーしやすいようにさせたい」
「(04年中国でのAC戦について)あれはイチかバチかの賭けだったよ。 海外組はオレひとりだった。 トップ下だったし、良かったら(トップ下で)そのまま行くだろうし、悪かったら(メディア的に)自分の責任になると思った。 あの大会は優勝しかないという感じだった。 ジーコ監督もミーティングでの気迫が凄かった。 サブのひとたちも一体になって、絶対に勝ちに行くんだという雰囲気が凄かった」

サカマガの伝える中村俊輔:「日本を強くしたいんだ。 負けたままって悔しいじゃない。 だから今回は勝ちたいんだよ。。。まあ基本はあるんだけど、そういうことを考えてやらないと世界の中でなんて勝てない。 アジアではこう戦うかもしれないけど、こんなときはどうするって、いつもその先を見てやらなきゃいけない。 アジアカップだけの戦い方をしてちゃいけないって。。。練習やミーティングでオシム監督のサッカーが伝わってきた。 相手に合わせるサッカーかと思ったけど、そうじゃない。 日本の良さで作ろうとしている。 ヨーロッパのサッカーでもないし、メキシコみたいなサッカーを目指しているんでもない。 日本のサッカーだね。 だから、先があると思うよ。 どうせなら、今回も苦しんだ方がいいかもね。 そこから何か得らればいい」そんな俊輔の想いは、このアジアカップを通して、”世界”へイレブンを連れていこうとしている。

Numberの中村俊輔は:「いくらパスワークでボールがキープできても、ヨコパスの連続じゃ、相手を崩すことはできない。 どこかで個人がリスクを冒してチャレンジしていかないと、相手も怖くない。 シュートを打たれる、ドリブル突破されるという警戒心があれば、パスも生きてくるわけで1対1で相手を威圧できるプレーていうのは常に増やしていくべきだと思う。。。(オシム監督のサッカー観を咀嚼するヒントはコロンビア戦にあった)。。。前半に危険なエリアでオレのミスからボールを奪われて致命的なピンチがあった。 まずかったと思ったけど、そのあとのハーフタイムで、監督がいったのは”あれは周りが悪い。 みんなボールを見ちゃっていた”みたいな話をした。 てっきり指摘されると思っていたけど、なるほどそういう見方をしていたのかって。 ホッとしたというより、監督の視点の一端が分かった気がした」

オシム監督と中村俊輔選手の間合いはこのコロンビア戦以後とても良くなったと思う。 特にコロンビア戦直後のインタビューの断片がTVで流れたが、解説者が俊輔のミス・パスと大きな声で説明していたわりには、中村俊輔選手のコメントや顔が明るかったのは、こういうオシム監督のフォローがあったからなのだ。 Lalaはコロンビア戦は浦和スタジアムで観戦したので、帰宅後TVニュースで知って、またその後、オシム監督がホールのところで、出場した選手がその前を通り過ぎていく際に、一人一人労っている場面で、最後に通ったのが中村俊輔選手。 中村俊輔が監督に向かって礼儀正しく頭を下げると、オシム監督も同じように返礼をしたのを見て、非常に胸が温かくなった。


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