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秋田県角館市武家屋敷通り [旅]

2009年遅い夏休みの東北へのドライブ旅行の3日目の続き。

秋田県角館市の武家屋敷通りはすでに暦では9月に入り平日でもあってか、人通りも少なく静かな佇まいの風情を満喫。 武家屋敷通りの一番奥、北に位置する石黒家は、一般に公開しているけれど、現当主一家が実際に居住している家屋でもあって、そのため座敷などきちんと保たれている。

石黒家が武家屋敷通りで公開しているところでは最も格式が高く、築200年ということ。

石黒家を見学させてもらって、通りを横切り角館桜皮細工第二センターで、桜皮細工の小物を購入。

そしてその場所と丁度反対側に向き合うところに、青柳家が。 青柳家は、酒田市の鐙屋さんと同じ、市や県が整備して角館歴史村・青柳家としているところ。 こちらは展示に主体を置いたもので、建物も建物の作りを愛でるというよりは、工芸品などの実演・展示、そして武家の武具などが。

女性で日本民具や手仕事に興味を持っている人は、ご存知かもしれないが、東北は篭細工が、それも葡萄のつるなどでつくった買い物篭は、東京高島屋でも1つ8万円とか9万円の値段がついているもの。 葡萄のつるでつくる篭などは特別の職人さんの手になるもの。 興味ない人にはこの普通には何の変哲もないこげ茶色の篭になんでこの値段がとおもわれるかもしれないが、角館市の青柳家でも、それらの手細工物が展示してあった。 

それらの展示などが多かったせいか、興味ある家としての造作の写真は結局撮り損ねてしまった。 歴史村としているだけあって敷地は3000坪、秋田蘭画展示など資料館があった。

蔵も開放してあり、江戸時代の着物も数は少ないが衣桁に打ちかけが2枚と反対側には裃セットが2つ。 驚きはその色合い。 時代劇にでてくるお姫さまが着ている赤や金の金ぴかの打ちかけとは違い、ペール・ブルーやベビー・ピンクの地に刺繍した大変上品なもの。 裃も写真にはとらなかったがこちらも薄いブルーやブルー・グレーといった若々しいけど落ちついた色合い。 裃は見た目にはかなり小型で、子供用ではないが、これは大人用?と思われるもの。

展示物のなかで重要なものはガラス・ケースに入っていたが、座敷のところにも面白いものが。 かい巻き布団だとおもうが、どてらを大きくしたような掛け布団が、とても斬新なデザイン。 ちょっと黄八丈ににた黄土色系の縞の渋い柄のものが客用の絹を使ったものらしい。 

お庭は敷地が3000坪としていることからかなり広大。 庭というより大きな農家の菜園みたいな部分もあった。 最後にこの青柳家で有名なハイカラ館で、ケーキとコーヒーで一休み。 サロン・カーテンのいい見本みたいな真っ白なカーテンが風に揺れる奥まった席で。 

 


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