前田青邨画伯が愛でた竹林 [旅]
2009年晩夏の東北へのドライビング旅行の最終地は岩手県平泉。 金色堂を拝観してもどってみると、金色堂の対面には白山神社が鎮座していた。
日本の山岳信仰や有名なお山(有名な仏閣があるところ、高野山とか比叡山)には必ず地主神社が鎮座しているが、ここ平泉は白山神社だった。
白山神社の赤い鳥居のすぐ後ろには茅葺屋根の立派な能楽堂が。 白山神社の境内に能舞台ということか。 現在は能楽堂の後ろにすこし地味目の白山神社が。
能楽堂はかなり有名らしく、それも最近は写真の被写体としても有名らしく無断で商用雑誌に掲載不可とものものしい立て札が。 能舞台の橋も左側に大きくせり出している立派な舞台にしばし時間を忘れる。
神社と能楽堂をお守りしているところで記念に絵馬を買うも、プリント絵馬と手書き絵馬の薀蓄を一通り聞かされたあと、手書き絵馬のここ独特の絵柄のにする。 山岳信仰に欠かせない烏天狗と天狗が薄い彫りをほどこされ焦げ茶と緑と赤で彩色。 目玉の白い部分が強調されたなかなか渋いもの。
手書き絵馬のほうが普通のよりも高いので気をよくした社務所の人がおまけに白山神社と能楽堂が入った絵葉書をくれた。 絵葉書をみても、大きさからいえば神社よりも能楽堂が大きい。
さて、もう帰り道。 金色堂の方向にもどるときに立派な竹林を見る。 石碑があり日本画家の前田青邨画伯が句を読み揮毫したもの。
「人も旅人、われも旅人、春惜しむ」 前田 青邨
遅い午後に岩手県平泉を出立してその日の深夜近く東京に。
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