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外人記者に語っていたオシムさんの本音「日本代表は、一人ひとり大人しそうにみえるが、本当は闘いを好む戦士がそろっている」 [2010FIFA南アWCに向けて]

前サッカー日本代表監督であったオシムさんのインタビュー記事は結構スポーツ雑誌で見かけるが、週刊サカマガNo.1273, 2010.1.19日号の記事「日本の成長を妨げる2大コンプレックス」(海外の識者が語る日本サッカーの課題)のなかで、オシムさんにインタビューしている部分があった。 ここで語られたオシムさんの言葉は、エッセンス的に英語に直したものを日本語にしたのでわかりやすくなっているようだ。

記事のライターはジョナサン・ウィルソン氏でイギリス人。 東欧で取材中にオシムさんにあったという。

オシムさんの言葉

「日本は多くのコンプレックスを抱えている。 今はまだ、自信を持って成長を遂げる前に、コンプレックスの解消に躍起になっている段階だ。 まずは体格面でハンディを背負っている。 日本の前線にはディディエ・ドログバやピーター・クラウチのように、圧倒的な強さや高さを誇るストライカーなど存在しえない。・・・だからこそ私は、フィジカル不足を、個々の運動量と集中力を含む「能」の力で補う術を選手達に説いてきた。 彼らは自分たちに何が欠けているかを完璧に把握している。 逆に言えば、その何かを直接的に手に入れることが不可能だということもだ」

「(日本の)サッカーの歴史の浅さに起因する劣等感も無視できない。・・・日本は海外の要素を借りたりまねたりすることで先進国とのギャップを埋めようとしてきた。・・・日本に招かれた側にはすれば、カルチャーショックという問題もある。 海外式が通用しないのではなく、良かれと思っても西洋でのやり方を取り入れることすら不可能な場合が多い。 サッカー界を問わず、日本には日本なりの慣習がある。・・・日本では日本流を尊重するべきなのだが、世界を意識すれば、日本流が障害にもなりかねない」

「日本(の選手)はリスクを伴うことから逃げるので、日本のピッチ上では即興性が求められない。 それこそが、日本(の選手)の成長を妨げている最大の弱点だ。 私に言わせれば、理論ではなく、ひらめきや直感に基づくプレーが許されないサッカーなどサッカーではない。 日本にもイマジネーションの豊富な選手はいるのだが、彼らはその持ち味を発揮したがらない。 監督の指示にないプレーをしたら叱られるとでも思っているかのようだ。 相手ゴール前でボールを持った選手が、ベンチで戦況を見つめる私に『監督、シュートとパスのどちらでしょう?』と聞いてくるのではないかと思ったことさえある」

「(利点として日本代表)戦前のプランに沿って最後まで足並みを乱さない姿勢は見事。 しかも一人ひとり、大人しそうに見えるが、本当は闘いを好む戦士がそろっている」

 


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