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バルサの△(トライアングル) [ヨーロッパ・サッカー]

2011年1月4日 仕事始め。 アジア・カップは1月7日から。 日本代表の試合は10日。

FIFA南アWCの公式レポートが発表になったらしいが、その中で、ベスト4になったチームで3チームは優れたユース世代育成プログラムがあるということだった。 それはスペイン、オランダ、ドイツ。 ドイツは国全体でユースの底上げを狙った育成プログラムについては以前紹介したことがある。 オランダもアヤックスなどプロ・チームの下部組織もユース育成で有名。

そして何といっても、スペイン。 スペインのユース育成はラ・リーガのプロ・チームの下部組織。 スペイン代表の多くを占めるバルサの選手達は全員がカンテラ育ちといっていいほど。

バルサのパス・サッカーといえば、その説明に△を作るというのが度々出て来るが、その△というのが具体的に説明されているのは少ない。

昨年の晦日、大手町の本屋さんで、サッカーの雑誌や、「サッカー小僧」など面白い記事がないか物色していたら、「サッカークリニック Soccer clinic」1月号にそのバルサの△を説明している記事を見つけた。 この雑誌は、選手と指導者のための技術・戦術専門とうたっているので、いつも手にとることはない。 

しかし最近「サッカー小僧」は以前の似たような記事や特集の焼き直しが多く、解説者や実演者(バルサBが混じったチームの試合を解説していたのがこの実演者だったが、解説中に選手のことを「小僧」と呼び捨てにしているのは聞き苦しい)イマイチなので、お正月の休みに読もうと「サッカークリニック」1月号を購入。 こちらは800円。

短期連載「バルセロナ・スタイルを知ろう」 取材など小澤一郎氏。 バルセロナの下部組織のコーディネーター、カペジャス氏にインタビューしたもの。

最終回「全カテゴリーで実施するバルサのコアとなるメニュー」

この記事のなかでバルサの△(トライアングル)について説明している。 その部分を再構築。

・トライアングルの重要性

戦術練習は、年齢に関係なく行う必要がある。 ゲームというのは駆け引きであるから、戦術的要素は必ずそこに存在する。 ・・・戦術とは一言で表すなら、チームオーガナイズである。 どのカテゴリー(年代)におけるゲームでも必ず「駆け引き」が存在しているから。

・チーム・オーガナイズとはチーム組織

チームオーガナイズ(チーム組織)には、各選手が適切なポジションをとる必要があり、バルサではどの年代でも4-3-3のシステムを用いているので、ポジショニングやシステムの概念を植えつけるための戦術トレーニングが不可欠。

・△(トライアングル)の作り方

そのための特別なメニューはないが、重要なのは練習メニューではなく、その重要性を理解させるメニューを実施することがキーポイント。 トライアングルをベースにして、ポジショニング、チームオーガナイズの概念を教えることは、攻撃と守備の両方のスキルを伸ばすことにつながる。 即ち、△(トライアングル)を作りながらのパス・アンド・コントロールの練習は、言い換えれば守備の練習でもある。

・数的優位

パスをつなぐために△(トライアングル)を作ることは、数的優位を作り出すことに他ならない。 ミスが起こってボールを失ったときにも、数的優位ができている場合が多いので、すぐに奪い返すことが可能。 選手が適切な△(トライアングル)を作ってボールをつなぐ、運んでいるときには、必ず守備的に見ても適切な△(トライアングル)が出来ているということ。

(続く)

 


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