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ソチ五輪で羽生結弦選手がフィギュア男子シングルで金メダル [表現の形]

2014年2月15日  未明  ソチ五輪でアイス・スケート・フィギュア男子シングルで羽生結弦選手がライバルのパトリック・チャン選手を抑えて金メダル。 フィギュア男子シングルで日本にとって初めての金メダル。 そしてソチ五輪で日本にとって金メダル1号。

14日未明のショート・プログラムで101.45点という公認大会での世界歴代最高点を更新しての快挙というニュースも冷めやらで、続いて15日未明に実施されたフリーでも1位で総合1位となり金メダル。 

ショートの時は若さゆえの果敢な攻めのスケートで圧倒的パワーを見せた羽生結弦選手だったが、フリーの直前練習ではジャンプが今一つの印象だったが、他の選手も緊張感からくるのか少し全体にお疲れムードが漂っていた。 

先に滑った町田選手がフリーの火の鳥もジャンプ・ミスがあったが無難な滑りを見せた。 次の高橋選手も絶頂期のパワフルな滑りとは打って変って静かな上手だけれども少しメリハリは感じられず得点に結びつかない。

羽生結弦選手のロミオとジュリエットはいつもなら感情移入で情緒的な部分たっぷりの滑りとは異なる、緊張感からくるのか余裕は感じられない。 最初の4回転サルコーという難度の高いジャンプは着地はしたもののこけてしまう。 そのあともジャンプ・ミスが2回ほどあったが、完成度の高いジャンプも決めて最後まで滑りきる。 いつもの190点後半の得点は出なかったが、先に滑った選手も高得点はいなかったのでこの時点でトップに。

その得点を確認しながらパトリック・チャン選手が滑走する。 羽生選手の得点は178.64点だったから、いつもの滑りができれば、これはパトリック・チャン選手の楽勝ではないかと思ったのではないかと思う。 自分の滑りができればよいのだが、多分優勝を意識しただろうパトリック・チャン選手も珍しくジャンプ・ミスやそのほかの細かいミスを連発。 大きな大会でのこのようなチャン選手は滅多にないこと。 自滅ともいえるパトリック・チャン選手の得点は178.10点で、これで羽生結弦選手の優勝、金メダルが誕生した。

日本人3選手の誰もがメダル獲得の力をもったソチ五輪の男子シングルでは、ショート、フリーと2日間で一発勝負の緊張感はあったが、昔のような緊迫感はなかった。

4年に1度という重圧がオリンピックに潜む魔物というものなのかもしれないが、19歳の東日本大震災という苦難を乗り越えた羽生結弦選手に相応しい金メダルのご褒美がもたらされた。

何か、真面目な解説風な文章になってしまったが、Lalaは羽生結弦選手を見ていると、世阿弥の「風姿花伝」の少年期の立ち姿が花(それだけで美しい)ということを想いだす。 

19歳ということであれば、その次の声変わりの段階ではあるのだが、すらりとした少年期の顔貌と姿形をそなえ、立ち姿そのものでも他の選手達から抜け出て美しい。 難しいジャンプも次々の自分のものにし、プルシェンコ選手やジュベール選手が得意としてきた力技のような4回転ジャンプとは異質な美しさをまき散らしている。 表情豊かに情感を表すことのできる19歳は「風姿花伝」」の若さの花そのもの。


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