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羽生結弦選手の精神力 [生きるもの]

2015年3月27日 会社で少し残業をこなし、夕食の買い物を済ませて家路につくと午後8時半頃。 サッカー日本代表のハリルホジッチ監督率いる対チュニジア戦の観戦は後半から。

確かアイス・スケートの上海世界選手権の男子ショートも同じ日でほぼ同時間帯。 まだグループ3あたりだったから対チュニジア戦にもどる。 

後半開始も前半の先発メンバーはかわらず。 海外組でザック・ジャパンやアギーレ・ジャパンの常連組はベンチ・スタート。 ハリルホジッチ監督はなるべく多くの選手を試そうとしている。 競争原理を持ち込んだことで(これは今までなかったことのほうが異常事態)、後半、しかも途中出場となった岡崎選手、本田選手そして香川選手にも競争という意識を覚醒させたようだ。 特に香川選手がトップ下で起用され、本田選手が2列目のサイドにまわったことがよかった。 本来の持ち味、才能から香川選手のトップ下は現在の選手層のなかでは最適化されている。 ザック・ジャパン、アギーレ・ジャパンの本田選手の前目の定位置のおかげで、香川選手はその持ち味が殺されていた。 フィジカル自慢らしい本田選手のほうが守備も求められるサイドは適任。 左サイドでボールに食らいつく姿勢と体勢を崩しながら、前線のゴール前にいた岡崎選手のクロスをあげたのはやはり本田選手らしい。 以前にはこの食らいつきと献身的なプレイを見せていなかったのでハリルホジッチ監督がチームにしいいた競争原理の賜物。

岡崎選手のワントップ、香川選手のトップ下、本田選手の2列目サイドはこの試合でワークしていて、結果を出した。 よかった。 全体に縦への意識がでたプレイで、2週間でここまでできるということを示したハリル・ジャパンだった。

この試合の途中、何回かアイス・スケートにチャンネルを合わせ、男子ショート・プログラムの最終滑走グループの演技を拝見。 このグループの1番滑走は無良選手だったが、正直昨年のよい滑りとは裏腹にメタメタだった。 2014年のパフォーマンスでこの最終グループに入っているにも関わらず、得意のジャンプが決まらず。 第3グループにいた小塚選手もジャンプが決まらずこちらも下位に停滞。

最終グループではスペインのハビエル・フェルナンデス選手がほぼノー・ミスの完璧に近い演技でトップに。92.74点。 フェルナンデス選手はこの得点には少し納得がいかないようで良い点だがもっと出るとおもっていたという。 もう一人の優勝候補、デニス・テン選手は85.89点。 ジャンプに失敗があったが演技構成点などが高い評価ということでこの得点。

羽生結弦選手の登場。 以前から華奢であったが、背が伸びたのか一層ほっそり見えた。 フェルナンデス選手のノー・ミス演技を考えると、これを超えるにはジャンプは失敗できない。 2014年11月からの一連のアクシデントと手術、その後の右足首の捻挫と2014年春の3冠(ソチ・オリンピック、グランプリ・ファイナル、世界選手権)に輝いた後にやってきたスポーツ選手としての試練。

一般的に考えられる、衝突からの恐怖心、捻挫による足への負担への懸念、メスがはいった手術後の体調。 

滑りだしは落ち着いていた。体の上下が音楽に合わさっておりスケート靴を履いているという感じもさせず。最初の4回転トーループはまわり切った後に両手をついて体勢がくずれるが、それでもミスを最小に抑えて次の演技に進む。 得意のトリプル・アクセルは優雅な舞、 苦手といわれた3回転―3回転を難なくこなすと、スピン、ステップは他の選手と段違いの切れ味。 

得点は95.20点は今季自己最高。 挨拶の後に上げた顔はオリンピック大会の時の若者から戦う強い視線を放つ羽生選手だった。 コーチ等も認める精神力の強さを発揮した。


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