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欧州CL対ACミラン戦:中村俊輔の投入が瞬時にピッチを変えた [UEFAチャンピオンズ・リーグ]

10月4日の未明、欧州CLグループリーグ対ACミラン戦はホーム、グラスゴーのセルティック・パークで行われた。 最初からシャワーのように容赦なく雨が降り注ぎピッチ・コンディションは悪そう。 中村俊輔選手は左膝側靭帯の故障がまだ回復したわけではなく、ベンチスタート

セルティックとACミランは今年3度目の試合。 昨季の欧州CL決勝トーナメントでの最初の相手がACミラン。 ホームでスコアレス・ドロー。 アウェーのサンシーロで延長戦まで縺れ込み0:1で惜敗した相手。 しかしセルティックはこの経験をしたことで、欧州のビッグ・クラブ相手にも結構やれるという自信をつけることができた昨季のCL。

ACミランの選手達はほぼ同じチーム・メンバーで、30歳代の経験豊富で有名な選手が大半を占めており、25歳のカカー選手が一番若手ということ。 それに比べて、セルティックは前キャプテンのレノンの退団や、3得点あげたケニー・ミラーなど移籍させる一方、この欧州CLに出場できることに魅力を感じて今季移籍してきた20歳代前半の選手がスタメンに入っている。 FWマクドナルド選手(オーストラリア代表)、MFスコット・ブラウン選手(スコットランド代表)、MFドナティ選手(ACミランでレンタル、彼のみ26歳)、SBドウンベ選手(カメルーン代表)、それに20歳代前半のMFマクギディ選手(アイルランド代表)、MFハートリー選手(スコットランド代表)、SBネイラー選手、CBでキャプテンのマクナマス選手(スコットランド代表、彼も25歳)、CBコールドウェル選手(スコットランド代表)、そして経験豊富なFWヤロシク選手(チェコ代表)がヘッセリンク選手の代わりにスタメン出場、GKボルッチ選手(ポーランド代表)という陣容。 非常に若手で構成されたチーム。

セルティックは前半からフィジカルでどんどん当たりにいき、皆走る走る。 ボール追いかける。 運動量はACミランの選手を凌駕している。 テクニックと上手さのACミランに対して、運動量と情熱のセルティックというところ。 昨季のACミランはセルティックの選手、特に中村俊輔選手には2名のマンマークを付ける等、カテナティオ独特の相手の良さを徹底的に消しにかかる作戦でセルティックを押さえ込んだが、その執拗さや鋭さは感じられない。 セルティックを相手に流石のボール回しはあっても、攻撃のシュート数は非常に少ない。 そのためボールキープ率では五分五分の闘いになっている。 先のシャフタル・ドネツク戦ではセルティックのディフエンスの甘さが目立ったが、今回、マクナマス選手とコールドウェル選手が危なげなく守っている。 ACミランのシュート数が少ないのでGKボルッチ選手も落ち着いてる。

後半に入って、セルティックが先制。 MFハートリー選手のCKにDFマクナマス選手がゴール前で押し込んだところをACミランの選手が足先で蹴りだそうとしたのか逆にゴールに深く突き刺さる結果に。 その後間もなくACミランがPKを得て、カカー選手が難なく決めて同点。 後半ACミランの攻撃は鋭さを増すが、セルティックのDF陣がその高さを活かし、ヘディングでかなりのパスやシュートをクリア。 ヘディング皆上手い。 ストラカン監督動き始める。 ドウンベ選手が脚を痛めて、DFケネディ選手(1年近く怪我の故障で離脱していた)に交代。 そろそろ残り時間5分というところで思い切った2名の交代。 ヤロシク選手がFWキレン選手(ニュージーランド代表)に、マクギディ選手が中村俊輔選手に。 セルティック・パークは交代のアナウンスが出ると6万近い観客の歓声で騒然。

中村俊輔選手がピッチに入るや否や、セルティックの攻撃サイドの選手が次々にACミランサイドに切れ込んでくる。 当然CKのチャンスが早々に生まれ、右CKから中村俊輔選手がかなり鋭いキックをすると、ボールはゴールの左ファーサイドのキレン選手が処理する。 そして右のPAの外側に待機していた中村俊輔選手にボールは帰ってくると、ドリブル突破をかける。 ACミランの選手は中村選手めがけ走り寄って来る。
そこをドリブルでかわしながら、中村俊輔選手は相手DF3人が惹き付けられたのを確認すると、PAの中につめていた(よくここが好きでいつも居る感じの)スコット・ブラウン選手にインサイド・キックで鋭いパスを出すと、2タッチで後ろから走ってきたコールドウェル選手にバック・パス。 それを鋭いインサイド・キックでコールドウェル選手がゴールめがけてシュート。 

ACミランのGKディダ選手が一度ははじきだす。 それをゴール前斜め横に陣取っていたFWのマクドナルド選手がディダ選手が倒れて動けないのを尻目に左隅に鋭いシュートでセルティック劇的な90分での勝利弾。 セルティック・パークは歓喜の渦。 ロスタイム5分あったが、もう試合の流れは止められず。セルティックの選手はファンが待つところへ皆駆け寄り勝利を喜ぶ。

地元のメディアも、中村俊輔選手が投入後、瞬時にピッチに君臨し、セルティックのチームメイトに点を取りに行く勇気を与えた。。。と称えているが、本当に空気変わりました。 そして落ち着いたボールさばきで貫禄。とはいえいつものコンディションではなく、少し左脚が太くなっていて、まっすぐというより少し内側に入っているような感じ、ボールを叩いた後のフリーランニングは見られなかったが、ロスタイム5分の間、2回もカカー選手の攻撃にプレスはしっかりかけていたし、右サイドのゾーンで走りを見せていた。

試合後のプレス・インタビューに明るい表情で答える中村俊輔選手。 コンディションが悪いなりに素早く的確な判断でのパスが勝利弾に繋がり、昨季の欧州CL覇者のACミランに勝利したことで、決勝Tへの勝ち上がりの可能性も見えてきた喜びが表情に出ている。

また90分セルティックの勝利弾でセルティック・パーク全体が勝利に沸き立っているところで、ピッチにファンが一人入り込みACミランのGKディダ選手に走り過ぎる時に手を伸ばして触れたことによるドタバタ劇が、あるサイトで漫画チックにカリカチュアされてビデオ編集されているのを見つけました。 英語ですが、状況を知りたい方はこちらから(注意:何度も編集したらしく、通常のU-tubeと異なり、何回か途中でストップしてしまいますが、そのまま待っているとまた動きます)→http://www.randalstowncsc.co.uk/modules/news/article.php?storyid=35


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