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セルティック公式アニュアル・レポート2008と中村俊輔選手 [サッカー]

セルティックの公式アニュアル・レポート2008が手に入った。 表紙は昨季年間MVPに輝いた中村俊輔選手。 裏表紙はストラカン監督。 それぞれ優勝カップでニッコリ。 

中村俊輔選手は回復に全力で取り組んでいるという記事が出ていたが、11月8日のセルティック・パークでのCLベンフィカ戦には、メイン・スタンドから観戦。 時折映る画面には、珍しくガムを噛んでいるらしく口元が動いている。 またセルティックのスコッドには入っていなかった中村俊輔選手の大きな垂れ幕も、他の選手と同様に、2階席のホーム・サポーターサイドから風になびいている様子が映し出されている。

ベンフィカについては昨季のCLグループ・リーグで2度戦っており、スコアは0:3で双方で3点づつ引き分け。 勿論セルティックはホームでの定評の強さを発揮。 今回のホームでのベンフィカ戦の前に、勝利した昨季のホームでのベンフィカ戦の3得点シーンを流していた。 2点はケニー・ミラー(スコットランド代表FW、この夏の移籍時期にイギリス・プレミアシップのダービーに)、1点は中村俊輔選手が左PAからシュートを打つも、GKにはじかれ、そのはじかれたボールを蹴りこんだのがショーン・マロニー(スコットランド代表、昨季の冬の移籍時期に、元セルティック監督のマーティン・オニール率いるイギリス・プレミアシップのアーストン・ビラに)。 3点に絡んだ2選手がセルティックに現在在籍しないのも感慨深い。 セルティックがあるスコットランドではイギリスのクラブに移ることを選手が「南下する」と表現する。

2006年10月のセルティックの業績を振り返る頁には中村俊輔選手の後姿が大きく扱われている。 10月はSPL敵地タナダイスで、ダンディー・ユナイテッド戦で中村俊輔選手がハット・トリックを決めた月。 その好調さが、CLグループ・リーグ、ホームでのベンフィカ戦で大勝利。 これは、セルティックがヨーロッパの強豪を迎えた試合のベストのものの一つ。 そして中村俊輔選手は、ベンフィカ戦についてコメントしている。「ベンフィカに3:0で勝利したことは大きいね。 チーム全体が素晴しいパフォーマンスを見せてゴールに結びついた。 最初のゴールは、リー・ネイラー(左SB)からのクロスに自分が合わせるのに失敗したが、ケニー・ミラーがゴールを決めてくれた。 第2、第3のゴールは秀逸だった。」

さて、スタンドから観戦した今回のベンフィカ戦、全体的にはセルティックらしい戦いかたが出来たと思う。前半はマクドナルド選手の果敢な攻め、マクギディ選手のドリブルからの切り込み、そしてハートリー選手(スコットランド代表、ボランチ)のうまいカットとパスだしが目立つ。 相手ベンフィカとセルティックの力はかなり拮抗しており、ゲームとしては面白い。 ベンフィカのルイコスタ選手が随所にウマサを見せる。 相手GKも冷静。 セルティックのGKボルッチも大活躍。 

SPLのレンジャーズやグレトナのようにやたらにフィジカル頼みの肉弾戦ということにはならず、パス回しから攻め込むサッカーを展開している。 その為、ここに中村俊輔選手がピッチに立っていればというシーンは再三ある。 FKと右CKはハートリー選手が。 左CKはSブラウン選手(スコットランド代表、MF)が蹴る。 前半終了間際に、マクギディ選手の20メートルのシュートが、2、3の選手に当たりながら、ゴールネットを揺らす。 マクドナルド選手とベンフィカのビンヤ選手が接触して相手を睨み合うシーン再三あり。

後半はSブラウン選手、マクギディ選手、ヤロシク選手、リー・ネイラー選手が目立つ。 特にSブラウン選手はかなり右後ろから走りこみ、パスを受けると、ドリブルして、そのままスピードを落とさず強烈なミドル・シュート、それを相手GKが大きくはじくと、その高く上がったボールをさらにヘディングで跳び込んでゴールへの執念を見せ、最後は芝の上に倒れこむ。 ストラカン監督はマクギディ選手のゴールにはあまり大きなジェスチャーを見せなかったものの、このブラウン選手の失敗には、大きく体を折って悔しがる。 後半途中、ベンフィカのビンヤ選手がSブラウン選手の右脚の膝すぐ下にスパイクを押し付けて、則レッド・カード。 スノ選手と交代。 またヘッセリンク選手とヤロシク選手をそれぞれキレン選手、ドナティ選手に交代させる。 セルティックは1点を守りきる。

スタンド観戦の中村俊輔選手は落ち着いた表情。 アウェーのリスポンでベンフィカ戦にベンチに座っていた時よりは表情が明るい。 

セルティックの公式アニュアル・レポート2008の業績報告の中から中村俊輔選手について、
2006年11月はマンチェスター・ユナイテッドに対してのあの”伝説の”フリーキックについて。
2006年12月にはSPLダンディー・ユナイティッドをホームに迎かえて、中村俊輔選手があのチップトウ・シュート・ゴールを決め、このゴールが昨季のベスト・ゴール賞に選ばれている。
2007年2月のCLベスト16のトーナメント戦第1回のホームでのACミラン戦でスコアレス・ドローで引き分けた時の中村俊輔選手のコメントが出ている。
2007年4月22日敵地ラグビー・パークで、後半ロス・タイム、中村俊輔選手が自分で相手ファウルを誘い、劇的なFK弾で勝利。 SPLのリーグ優勝を決める。 年間最優秀選手賞など個人タイトルを総なめ。

セルティックの公式アニュアル・レポート2008のもう一つの特徴は、看板選手の自慢のテクニックを紹介しているコーナーで、共通タイトルは「セルティックのコーチング・ヒント」として5人の選手を挙げている。 今季はセルティックが最も期待しているのがこの5選手だということが分かる。 各人、自分が子供の頃どのような練習をしたか、またどういう心構えが必要か、それぞれ興味深いコメントを寄せている。 いつかそれを紹介する機会があるかもしれない。
1.中村俊輔のデッド・ボールの蹴り方(図解入りで、かなり詳細な説明)
2.エイデン・マクギディのドリブル技術(同上)
3.アルツール・ボルッチのゴールキーパーの芸術(同上)
4.ステファン・マクマナスのヘディング(同上)
5.ポール・ハートリーのパス・ワーク(同上)


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