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UEFAチャンピオンズ・リーグ、グループD最終戦:老獪なACミランに立ち向かうセルティック [UEFAチャンピオンズ・リーグ]

12月4日はCLグループDのグループ・ステージ最終戦2試合が行われた。 セルティックはアウェーでACミランに1:0で負けはしたが、ベンフィカがアウェーでシャフタル・ドネツクに2:1で勝利した為、既にグループ・リーグ1位通過を決めていたACミランに続いて2位が確定したセルティックが、決勝トーナメント上位16チームに駒を進めることができた。 何にしても良かった。 棚ぼたと言われようと、ラッキーといわれようと、グループ・リーグ敗退と決勝トーナメント進出では雲泥の差。 

ここ数週間、左膝故障で戦線離脱している中村俊輔選手にとっても、来年2月以降、昨季と同じUEFAチャンピオンズ・リーグで決勝トーナメントに勝ち進むことができるのは、願ってもないことだと思う。 昨日はあと2週間もしたら、バイク漕ぎのトレーニングができるようになる。。。という回復のニュースも出ていた。

1トップ、5中盤、4ディフェンスという守備的布陣で臨んだセルティックに対して、攻撃陣はいつものメンバー、ディフェンス4名はごっそり入れ替えてきたACミランの試合で象徴するプレイは、前半試合開始早々10分位に、ACミランのインザーギ選手がセルティックのCBマクマナス選手のユニフォームを常に自分から引っ張りながら、自分に優位なファウルをゲットしたシーン。 審判の誤判断を誘うプレイは、インザーギ選手のいつもの手。 オフェンスとしてシミレーションで逆にインザーギ選手のファウルをとるべきなのに、審判は何故かマクマナス選手のファウルとし、ACミランにFKを与える始末。 インザーギ選手の確信犯的行為は、この試合終了後、真っ先にマクマナス選手に駆け寄り、ウェア交換を申し出るところにも現れている。

試合はACミランのボール支配率60%とセルティックはほぼ守備に奔走し、攻撃は1トップのマクドナルド選手にボールが出ないので、セルティック側のシュート数は前半は1本。 今回のACミランのマークの対象はスコット・ブラウン選手。 セルティックの今回の出場選手の中で一番危険な選手と警戒されていた。昨季の決勝トーナメントで、最初にセルティックが当たったのがACミラン。 この時出場していた中村俊輔選手に対して2名のマンマークがついており、挟み撃ちにして中村俊輔選手の動きを止めようとしたし、脚への蹴り上げが凄くて、特に第1戦ホームで中村俊輔選手がFKを蹴る際には、既に左脚はパンパンに腫れ上がっていた。

試合そのものは、両者引き分けで1点づつわけあえば、双方OKという状況で、前半はセルティックはカカー選手対策をしており、2名で挟み撃ちにして、最後マクマナス選手がカカー選手の前に体を張ってその攻撃を阻止するといったセルティックの守備に対して、ACミランは様子見という試合運び。 それでもACミランはシュート10本。 

一方、セルティックは、後半開始早々、マクマナス選手の正確なロングパスに対して、中央右からスピーディに走りこんだスコット・ブラウン選手にとって絶好のシュートチャンスが訪れた。 マークについていたACミラン選手に追いつかれた為か、スコット・ブラウン選手のシュートはゴールの左へ大きく逸れてしまった。

ACミランのインザーギ選手は、巧い位置取りでゴール前に詰めており、右ラインぎりぎりに切り込んできたカフー選手やカフー選手にパスを出したカカー選手にセルティックのディフェンス陣は惹き付けられて、インザーギ選手をフリーにしてしまう。 そして、あの特長ある柔らかいシュートでインザーギ選手はゴール。 しかも記録達成63点目のおまけつき。

その後、ACミラン側はセードルフ選手、ピルロ選手など選手交代。 このためセルティックのスコット・ブラウン選手は、執拗なピルロ選手のマークから開放され、自分でドリブルしてシュートに持ち込む。 GKにキャッチされるが、ACミラン側は3名がその攻撃を阻止しようと追いすがる。 

マクギディ選手もドリブルで何とかPA内に持ち込もうとするのだが、途中で阻止されてしまう。 セルティックのパス回しはバックパスが多くなり、攻撃の形はほとんど作れない。 試合前に中村俊輔選手が、今のセルティックには有効なサイドバックがいないし、攻撃はマクギディ選手の縦のドリブルに頼り過ぎていると指摘しているが、この試合でもFWマクドナルド選手に殆どボールは来ないし、マクギディ選手も孤立。

最後のセルティックの選手交代はスノ選手。 後半終了間際、カカー選手が満を持したかのように、スピーディなドリブルで直進し、ゴール際でシュートに持ち込む。 ボルッチ選手は早めに飛び出しており、ゴール前は一瞬誰もいない。 そこにスノ選手がカカー選手の前で体をはってそのシュートを跳ね返す。 昨季の3月のアウェーでのセルティック対ACミラン戦で、延長戦で1:0でセルティックが敗れたとき、カカー選手の突破を許したとしてかなり非難されたスノ選手の雪辱はなった。

同時進行していた、もう1戦。 ベンフィカ対シャフタル・ドネツク戦で、アウェーでピンクのユニフォームで戦っていたベンフィカが2対1で勝利。 それでセルティックは幸運にも決勝トーナメントに進むことができた。 試合途中で、この経過を知っていたストラカン監督とアンチェロッティ監督が握手。 セルサポも負けたけど嬉しそうに飛び跳ねていた。


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