SPL第24節対ファルカーク戦、中村俊輔選手今季アシスト2点目で勝利。

1月27日(日)午後2時キックオフ。　セルティックはアウェーで対ファルカーク戦。　前日土曜日レンジャーズは勝ち点3を伸ばし、7ポイント差になっているのでセルティックはどうしても勝利が必要。　ファルカークのスタンドの南側と所謂バックスダンド側には観客スタンドがなく、広告の看板がいくつかあるだけ。　そのため変則的なオープンスタンドで角々が吹き抜けになっているため、すこぶる風通しがよい。　

27日は豪雨のあとで、芝はあるもののピッチはビシャビシャで泥んこ状態。　しかもアナウンサーが今日は特別に風が強いとコメント。　そのなかで、セルティックとファルカーの試合はスタート。　右MF中村俊輔選手。　左MFマクギディ選手。　右SBは前試合と同様ハートリー選手。　ヒンケル選手は怪我のため欠場。

開始早々、守備的MFスコット・ブラウン選手にファウルがしかけられる。　ブラウン選手は体力あり、走力もある勇猛果敢な選手として有名だが、この試合では何度もピッチに滑って倒れこむ。　FWマクドナルド選手と中村俊輔選手がのっけからパス交換して攻撃に入ろうとする。　

試合展開はスピーディでタックル合戦。　ボールは両チームとも地を這うパスでは無くて、殆どがヘディングや、ダイレクト・ボレイ、時々、ロングボールという状況。　ドリブルもピッチの状態が悪すぎて、ドリブル得意のマクギディ選手も、どこかでリズムが壊され相手にカットされてしまう。　

ファルカークはプレスが速く、肉弾戦も好むので、スライディング・タックル合戦。　ユニフォームは皆直ぐに泥だらけ。　ファルカークの選手と接触すればたちまち顔にも泥が着くほど、ピッチはクチャクチャ。　またボールがライン外に飛んでいくと、スタンドの脇の大きな水溜りに落ちてしまい、スタッフが恐る恐る水溜りに足をいれて、しかも葦のような背の高い草が生えているような所にボールをとりに行くところが映し出されている。

このような試合会場をホームとしているファルカークの選手の方が、ピッチとボールの相性を良く掴んでいるのは当然。　そのためパスが良く通るのはファルカークの方。　セルティックは攻撃を組みたてるヒマは殆ど無く、とられたボールをとりかえしにいくので精一杯。　中村俊輔選手もヘディングやロブのようなハイボールのやまなりパスで対応。
　
ファルカークの方がFKやCKのチャンスが度々。　セルティックのGKボルッチ選手はファイン・セーブを見せる。　このまま前半終了かと思ったら、途中ファルカークの選手が怪我で選手交代があったため、残り3分という表示。　

イエローもらって少し怒っていたFWマクドナルド選手が左側かなり自陣PA近くでボールを持つと、ドリブルを開始する。そのまま左ラインにそって駆け上がるが、センターを越えたところから、まるでいつものマクギディ選手顔負けの、角度を右に変えて斜めにドリブルで前進すると、ファルカークの選手のディフェンスをよけて、少し右端よりにいた中村俊輔選手にパスを出す。　

中村俊輔選手はPA右サイドをライン際までドリブル。 そのまま折り返して、お得意のフェイントをかけ、相手ディフェンダー2人を振り切ると、左足チップトウのクロスを入れると、PA内深くで待ち構えていたマクドナルド選手が頭を後ろに振り、ヘディング。　ボールは左隅に突き刺さる。セルティック待望の先制点。

マクドナルド選手と２トップを組み、マクドナルド選手よりは右サイドにいたヘッセリンク選手が喜びで駆け寄る。　そこに中村俊輔選手や他のセルティックの選手も駆け寄る。　ほとんど皆、体のどこかに泥をつけた状態。　前半終了。

後半開始早々セルティックにパス・サッカーが見えるも、またファルカークに攻め込まれる展開。　特にネイラー選手やマクマナス選手の2人のディフェンダーのタックルをものともせず、セルティック側のPA右に突破してくるファルカークの選手がでてくるなど、ファルカークの攻撃が続く。　

陽が差し込むピッチの芝にはまるで月面のような穴ぼこだらけ。　マクギディ選手へのファウルでFKをゲット。　相手PA少し右斜めで中村俊輔選手がカーブのかかったFKを蹴り、ゴールの左手前でGKにキャッチされる。　後半22分、守備的MFスノ選手と交代。　また間もなく右SBハートリー選手も腿に違和感ということで、セルティック・ユースのカディス選手と交代。　尚、次戦にはカディス選手が右SBとして中村俊輔選手の後陣を務めることになるらしい。

ヘディング合戦とロングボール合戦の様を示してきた試合に、守備的布陣を固めたセルティック。　中村俊輔選手が退いた後には、ファルカークの選手も油断してファウルが多くなる。　セルティックの選手も疲れからファウルが多くなり双方FKのチャンス度々。　そのまま試合終了。　1対0、アウェーで勝利。