SPL対マザーウェル戦、これがスコッティッシュ・サッカー?めげずに反撃のアシスト決めた中村俊輔選手 [サッカー]
2008年5月3日(土)お昼12時30分キック・オフ。 アウェーで対マザーウェル戦。 今季のマザーウェルはさまざまな話題を提供。 12月末に元セルティック、当時マザーウェルのキャプテン30代半ばのフィリップ・オドネル選手のピッチ上での突然死による様々な影響。
現在マザーウェルはSPLで第3位という好位置。 マザーウェルはフィジカル頼みの肉弾戦を得意としているが、カウンター攻撃もすばやく得点力もあがってきており第3位に浮上。 セルティックとしても落とすわけにはいかない試合。
前半開始早々、マザーウェル選手のセルティックの主要な選手、特に中村俊輔選手とヘッセリンク選手には二人、三人で執拗なマークをつけて、体に手をかけて引き倒すようなラフ・プレイの連続。 ドリブル得意のマクギディ選手にも二人がかりでボールを取奪に行くマザーウェル選手。
中村俊輔選手、右サイドで二人のマザーウェル選手に体を挟まれ、ボールはラインを超え、さらに3人目の選手が追い討ちをかけるかのように、ラインに出た中村俊輔選手に襲い掛かる。 あまりのしつこさと露骨なプレイに、いつも激することのない中村俊輔選手は相手選手に腕を振り上げての抗議。
もともとマザーウェルのホーム、フィル・パークはピッチの状態もよくなく、両チームともロングのハイボールとヘディングそして、体に手をかける接触プレイのオンパレード。 ボールは動いているが、サッカーというよりは、へディイングでのボールの奪い合い。 前半は攻撃の形に持ち込む未満のプレイばかりが目立つ。
カウンター狙いのマザーウェル選手にシュートを打たれ、それらをヘディングでクリアするセルティックは相手にCKを度々与えてしまい、ヒヤリとする瞬間も。
後半開始まもなく、カウンター攻撃に出るマザーウェル選手。 ロング・ボールをPAの右に駆け上がってきたマザーウェル選手に出て、そのまま横に鋭いパス。 ゴール前にマザーウェルの選手がセルティクの手薄なディフェンス陣をすりぬけ、GKボルッチ選手の動きを見越して、シュートしゴールになる。
セルティックのベンチが映し出され、ストラカン監督とレノン・コーチが何か話している。 サマラス選手やスコット・ブラウン選手がトレーナーを脱いで出陣準備の様子が映し出されている。
喜ぶマザーウェル選手を尻目に、セルティックも反撃。 左サイドのマクギディ選手がかなりボールをキープして駆け上がると、一旦後方のハートリー選手にパスを出す。 ハートリー選手は右サイドのPAのすぐ側に詰めていた中村俊輔選手にクロスを入れる。
中村俊輔選手はそのクロスはハーフ・ボレーで処理すると、すぐに鋭いクロスを今度はゴール左前に待ち構えていたマクドナルド選手に出す。 マクドナルド選手の頭にドンピシャのボールをヘディングで押し込む。 これで同点。
中村俊輔選手のボールの処理の素早さは、前半、しつこいマークでボールを奪いにくるマザーウェル選手を警戒しての判断。 この試合マザーウェル選手の接触プレイは、ボールを奪うというより、それに託けて相手選手にダメージを与えたり、勢いのまま突き倒すようなサッカー以前のプレイ。 ボールを持つと団子のように押しかけてくるマザーウェル選手に対し、瞬時にボール処理を行い、マクドナルド選手にクロスを上げる中村俊輔選手の技術が光る。
そして間もなく、選手交代。 ヘッセリンク選手がサマラス選手に。 中村俊輔選手がスコット・ブラウン選手に。 スコット・ブラウン選手はフィジカルとボールをしつこく追っていく運動量が自慢。 前半にヘッセリンク選手と中村俊輔選手がマザーウェルの執拗なマークと接触プレイを受けていたことによる、チェンジ・アップか?
後半の半ばから、よく動きまわるFWサマラス選手と中央から右コーナーまでボールを追いかけているMFスコット・ブラウン選手に、マザーウェル選手も疲れが見えはじめ運動量が落ちる。 やっとセルティックにも何度かCKのチャンスが訪れる。 右サイドを攻めるスコット・ブラウン選手だがボールの出しどころがなく、ラインを割る。 右CKはロブソン選手が蹴る。
ロブソン選手の低い弾道のCKにゴール左前で待っていたサマラス選手が、飛び上がるのではなく、片膝をつきながらヘディングで押し込む。 セルティックこれで勝ち越し2対1.
後ろから抱き着いてくるロブソン選手を引きずりながら、サマラス選手が真っ直ぐに向かった先は、ベンチにいるヘッセリンク選手。 二人はがっちりと喜びを分かち合う。
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