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FIFA2008年3月の表紙はイブラヒモヴィッチ [ヨーロッパ・サッカー]

FIFA機関誌は年間購読なので毎月送られてくるが、2月号のメッシ以来、他の事に感けて紹介が遅くなったが、3月号の表紙はスウェーデン代表のスパースター・ストライカーのイブラヒモヴィッチ。 長文の記事から何箇所か日本語に要約しておく。DSC04351FIFA20083月号イブラヒモビッチ1UP.JPG

キャプションは「ファン・バステン」 

今から6年以上も前に、弱冠20歳、アヤックスに加入する5ヶ月前にズルタン・イブラヒモヴィッチは「今に、僕の出番がくる」と大胆予言。 現在インテルに所属し、世界の最も特出したサッカー選手の一人。

イブラヒモヴィッチは、スウェーデンからアヤックスの9番のジャージーを着てから、背が高く、ひょろ長いストライカーはファン・バステンと比較される運命。 とはいっても、皆が皆同じ意見ではない。 スベン・エリクソン監督は言う。「イタリアではイブラヒモヴィッチをファン・バステンと比較するが、自分はそうは思わない。 ズルタンはズルタン。 とってもユニーク。 ブラジル選手のテクニックを持つ巨人さ。・・・・もしインテルのマンチーニ監督がイブラヒモヴィッチがいらないと思ったら、電話してくれ。 そしたら直ぐにいくらでも金を積んでもいいから、いただき!」

現イギリス代表監督のカッペロ監督は、2004年アヤックスからユベントスにイブラヒモヴィッチが移籍した時、以前1990年代にミランでファン・バステンと関わったことから、ファン・バステンのゴール・シーンのビデオをイブラヒモビッチに渡すと見るよう言った。「ファン・バステンと似てるよ。でも君よりファン・バステンのゴールの数は多いけど。」 

イブラヒモヴィッチはゴールも量産。 しかしもっと多くのことをやってのけている。 イブラヒモヴィッチは自分でゴールするのも好きだが、同僚のゴールのお膳立てするのがもっと満足度が深い、チーム・プレイヤーであるとも評価されている。 因みに、アヤックスでの最後のシーズンに22試合で16ゴール、26アシスト。 その前季は13ゴール、16アシスト。DSC04353FIFA20083月号イブラヒモビッチ3UP.JPG

彼の献身的態度が今季のインテルのリーグでの重要な試合で見て取れる。

エリクソン監督が言うには、「イブラヒモヴィッチは、とてつもなく強靭なフィジカルにデリケートなボール捌きの技術を持ち合わせている。 あのマンUのクリスティアーノ・ロナルドに負けないくらいのスピードでドリブルも出来る。」 

(お酒の)カクテル・ピンで玉葱スライスを捕らえるぐらいの精度でもって、高速ボールを足先で捕らえて、コントロールするテクニックも持っている。 また最小限の反動で正確にしかも力強くシュートを蹴ることもできる。

彼のユニークさは、上半身を空中で捻って、無理な高い位置で、ボールに合わせることが出来る能力。 その顕著な例が、ポルトガルで行われたユーロ2004のスウェーデン対イタリー、後半40分、相手GKブッフォンを超えてバック・ヒールでのロブなど忘れられないゴール。

イブラヒモヴィッチのこの柔軟性の秘密は、長年親しんでいる韓国のテコンドー。 この2004年のバック・ヒールもテコンドーのテクニックを応用。

狭いスペースでのボール捌きも彼の身長、192センチからすれば驚き。 そこからあだ名は「イブラカダブラ」DSC04354FIFA20083月号イブラヒモビッチ4UP.JPG

イブラヒモヴィッチは1981年生まれ。 ボスニア・ヘルツゴビナからの移民の子供として、スウェーデンでも最も危険な地域とされているマルモのローゼンガルド地区(暴力団と犯罪多発地区)で子供時代をすごしている。

イブラヒモヴィッチは言う。 「家族や友達、それにボールと一緒だったから幸せだった。 僕はいつもボールと一緒。 いつもいつも。 広場で競うのは、誰が一番美しいテクニックかとか、誰が一番難しいことが出来るかとか。 毎日新しい技を研究。 でも偶然できても、それが意図的にできなければ意味がない。 もう一回できるか?・・・ということ。」

イブラヒモヴィッチのサッカー選手としてのキャリアは順風というわけではなかった。 2005年のFIFA最優秀選手賞の候補にもなったが、2006年のドイツWCではスウェーデン代表としてゴールを上げられず、対パラグアイ戦ではサブ扱い。 セリエAでの2006年のごたごたで当時の所属チーム、ユベントスはセリエBに降格。 子供時代からあこがれていたインテルのオーナーからオファーがあり移籍。

スウェーデン代表としては、こちらもごたごたが続いたが、ロベルト・マンチーニ監督の下、調子は上がっている。 ゴールし、アシストする。 そして短気な気性をコントロールできている。 2007年スウェーデンの年間最優秀選手賞、スウェーデン・ゴールデン・ボールも獲得。

セリエAでインテルは首位を走り、来季のCL出場権は確か。 ユーロ2008では、スウェーデンは難しいグループに。 スペイン、ロシア、そして2004年の優勝国ギリシアと一緒。 困難な時にこそ、スペシャルな選手は違いを見せる。 2008年がイブラヒモヴィッチの年になるか、楽しみ。

生年月日: 1981年10月3日 スウェーデン、マルモ生まれ。

国籍: スウェーデン、ボスニア・ヘルツゴビナ

ポジション: フォワード  身長192センチ、体重94キロ。

所属クラブ: 1999-2001 マルモ 2001-2004 アヤックス 2004-2006 ユベントス 2006- インテル

栄誉: オランダ・リーグ優勝(2002,2004) オランダ・カップ(2002) イタリア・リーグ優勝(2007) イタリア・カップ(2006) スウェーデン年間最優秀選手(2005、2007) セリエA最優秀外国人選手(2005) スウェーデン代表49試合18ゴール

 

 


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