SSブログ

ルーニーとメッシとシャビ [ヨーロッパ・サッカー]

今週はUEFAヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグ準々決勝の2戦をTV観戦。 

最初はマンチェスターU対バイエルン・ミュンヘン戦。 場所はマンチェスターUのホーム。 右足を捻挫したルーニーは出場を危ぶまれていたが左FWとして先発出場。 先制点のアシストで、多少敏捷さはなかったがスライディング・タックルも見せる貫禄のプレイ。 前半3得点挙げたマンチェスターUの圧勝かとおもわれた。 それでもいつもの調子ではないルーニーの稼動範囲をカバーに回ったマンチェスターUの選手達のチーム・スピリット。

翻って、最初のホームで2対1と勝利したバイエルン・ミュンヘンは、オールド・トラッフォードに乗り込んできたとき、かなり面構えが違っていた。 大いなる決意を秘めている感じだった。 前半はマンチェスターUに試合をコントロールされ、リベリなど何回もパス・カットされたり、DFに囲まれて、倒されたり、バイエルン・ミュンヘンにとっては我慢の時間帯。 

後半、流石のルーニーも交代かと思っていたがそのまま。 ルーニーはバイエルンのDFに右足を引っ掛けられまたさらに傷めたが、何回か足首を回していたがそのまま続行。 しかし明らかに走れず。 そしてマンチェスターUの一人退場でその時をまっていたかのような執念のようなロッペンのゴール。 3対2. アウェーの2点が効いて、バイエルン・ミュンヘンの勝ち抜け。

もう一つの注目のカードはバルサ対アーセナル戦。 アウェーで思わぬドローになったバルサ。 その闘いで負傷したセスク・ファブレガスを欠いたアーセナルは正直戦力不足の感。 試合会場はカンプ・ノウ。 

前半、先制点はアーセナル。 そしてその3分後にメッシのゴール、そしてそれから20分の間に怒涛の2点を決めて21分間でハット・トリック。 平均7分で1点入れることができるということに。 凄いよメッシ。 今チャンピオンズ・リーグでも、スペイン・リーグでも得点王に。

前半を3対1で折り返したバルサは意気揚々。 一方、アーセナルは得点源がメッシで、黄金の中盤のバルサのパス・サッカーの前に、いつものアーセナルらしさは皆無。 なす術もなくという感じ。 後半終了間際にお土産の一発をまたメッシに決められ、アーセナル力の差を思い知らされた試合。 スタンド観戦になったバルサのカンテラ出身のセスクはどう思ったか?

これで、今回のチャンピオンズ・リーグの準決勝戦にはイングリッシュ・プレミアのチームが皆無に。

メッシのドリブルはほとんどの場合、相手DFのプレスを3回は掻い潜り、そしてGKと1対1になって、シュートだったり、ループ・シュートだったり変幻自在でゴール・ネットを揺らすことが出来る。 メッシの走りの技術は、それこそ、急ブレーキで一瞬止まったり、サイドにステップアウトしたりしながら尚且つスピードを加速できること。 しかも両腕の使い方が抜群。 

足元にボールを持ちながら、両腕を振り上げて、ピッチを急刻みにして走る姿、漫画家の手塚治虫氏だったらどんな描写をするだろうか。 メッシの走りを見ていると、足を何本も描いて急スピード感をだす描きの漫画を思ってしまう。

メッシの走りができる日本代表選手はいない・・・が、この前、横浜Fマリノス対清水エスパルス戦に出場していた岡崎選手が密かに練習しているのではと思う。 また浦和レッズの田中選手などもこの走力真似できないかな?  中村俊輔選手は本人も認めるように走りのスピードはないようだが、瞬間の加速力は身につけておきたいところ。

さて、最後にシャビについて。 シャビはこのバルサ対アーセナル戦にプジョルを欠いたことからキャプテン・マークを巻いていた。 そう、このメッシの大爆発の土台となったバルサのチームのキャプテン。 グアルディオラ監督の選択。

バルサ・エス・バルサ 日本語で言えばバルサはバルサ。 この番組ではこの試合にあわせるかのようにサッカーの監督とピッチ上の現場監督ともいえるキャプテンについてプログラムを流していた。

バルサの歴史から紐解いた番組構成だったが、何で監督とキャプテンが必要になったかという場面では、ヨーロッパの中世から近代にいたる途上の地上戦。 歩兵が何重もの列を組んで、軍楽隊が奏でる太鼓に合わせて横一列で一歩一歩、敵陣に進軍していく映像を写しながら。 監督は、全軍の指揮を馬上や天幕でとるが、キャプテンは部隊長として指揮をとる。 そしてサッカー用語がほとんどが軍隊用語である必然。 そう、サッカーはスポーツである前に国と国との威信をかけた戦だったのだ。 

サッカー後進国の日本では蹴鞠のような優雅なスポーツと誤解されたり、南米のボール遊びから発展している印象もあるサッカーだが、バルサのあるスペイン、そして発祥の地イングランド、そしてドイツ、フランス、イタリアという昔のヨーロッパで覇を競った過去のある国では、サッカーは戦の代替とみられているのだ。 その為、国によって用意する強力な武器が異なり、頭脳で勝負したり、それこそ総力戦。

オシムさんもヒディンク監督もこのあたり、国と文化に関係がというのはこのサッカー発祥の真の動機付けとの違いがあることを知っているからか。

普通には北朝鮮や韓国や中国のサッカーが日本のJリーグより優れているとは思えなくても、代表戦になると特に対日本戦には敵意むき出しになる理由もこのあたりかも。 日本代表の選手にはメンタル面の備えも必要になるということ。 真のサムライの気合と精神力が不可決。

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。