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2014FIFAブラジルWC:日本代表戦が終わってみて [2014ブラジルWC]

2014年6月28日  あれだけリーグ突破の16強は確実、8強をめざすとした日本サッカー協会とザッケローニ監督。 8強などは当然、優勝も射程距離内などとした本田選手と長友選手。

リーグ3戦無勝で終わったザック・ジャパンに対して、特に予選を突破し、アジア大会勝利以降の海外組優先と日本代表固定化、あたらしい選手を試合に呼んでも、確かほとんどベンチか使ってもせいぜい15分程度だったような状況を危惧していたサッカー観戦者にとっては何も驚くことはない。 正直ブラジルWCで日本代表が出る試合は面白くなかった。 オランダ代表、ドイツ代表、メキシコ代表、フランス代表などが出る試合のほうが迫力も断然違い、選手個々のプレーに感嘆。

6月27日に帰国した日本代表には本田選手と長谷部選手が含まれていず。 2006年のドイツWCのやはり3戦無勝の時にも物議を醸しだしたヒデこと中田選手も日本代表には加わらず現地解散。

自己のパフォーマンスを最優先する本田選手と中田選手。 どちらもサッカーというチーム・プレイの中心選手にすべきではなかったが、当時の記事や今回のWEBやスポーツ記事をみると、やはり本田選手もアンコントローラブル(御し難し)。 ザック・ジャパンも本田ジャパンじゃないかとかなりメディアからも揶揄されていたが本当だった。

Lalaは以前、2012年のロンドン・オリンピック大会で準決勝まで進んで4位となった関塚ジャパンのチームを今回の2014年ブラジルWCの中心にチーム作りをすべしと提言したことがある。 そのチームに必要なベストな選手を世代を超えて加えて再構成すべしと思ったが、その思いは今も変わらず。

確かに2014FIFAブラジルWCのアジア予選を最初に勝ちぬけたザック・ジャパンそしてアジア大会優勝は素晴らしいが、実際の本戦はほぼ2年近く間があったので、選手の有効な入れ替が必然的に必要になるのは目に見えていた。

スポーツ記事によると、ザッケローニ監督の本田選手への信頼が当時ゆるぎないので、選手選択、戦術などもかなり本田選手の意見が反映されていたらしい。 当時本田選手はロシアのリーグにいたし、イタリア・リーグのACミラン行を希望していた本田選手にとってザッケローニ監督の推薦は是非とも欲しいもの。 長友選手のインテル・ミラン行にもザッケローニ監督の後押しが決めてだったらしい。

2010年の岡田ジャパンも確か当時のキャプテンだった中澤選手が途中で長谷部選手に交代となったが、これは岡田監督の本田選手の選択と時期を同一にしている。 すなわち本田選手をある程度コントロールできるのは長谷部選手だったということ。

本田選手は有言実行型、悪く言えば大口たたきで結果を出すというタイプ。 現在のビジネスの社会でもプロセスより結果という資本主義の利益重視優先社会なので、常に結果を出さなければならない宿命を自ら招いたもの。

サッカーにおいてどの選手も好不調の波があるようだが、本田選手の場合、2010年南アフリカ大会で結果を出し、その勢いで2014年ブラジル大会への予選、アジア大会と結果を出し続けた。 その本田選手に対してメディアはもちあげてきた。 大口も有言実行とされ肯定されてきた。

その絶好調の本田選手を中心にチーム作りは行われた結果、本田選手のパフォーマンスをもっともよく出すまたは協力的な選手が残ったということのようだ。 

2013年には明らかに不調におちいり、(病気でもあったようだが)、それをどうにかACミラン移籍をはたし、2014年もその不調は変わらず。 パフォーマンスはもとよりフィジカルも落ちている。 本田選手は以前より精悍な感じは消え去りTVに映し出される姿はやつれたような印象さえあった。 胸板もうすくなり姿勢も前かがみ。

トップ下を死守したい本田選手はチームのためというよりは自分のためだった。 トップ下ならばゴールのチャンスは他のフィールドプレイヤーよりは多い位置。 確か対コロンビア戦でも前線のフリーになっていた選手に出さずに自分でドリブルで持ち込もうとしてボールを失ったシーンがあった。 その本田選手がパスをださなかったFWが呼ばれてもシュートが打てなかったといってチームに残れなかった大型のFWもいた。 フィジカルも強く、ヘディングも強く、シュートも強く打てるがボールが出なければその力量を披露する場も与えられなかったということ。

自分を経由してシュートすればアシストにもなるため、ミドルやロングで前線に縦のボールを入れる守備的MFも嫌われていたらしい。 自分の頭越しにボールが行きかうのは不満だということ。  ザッケローニ監督もやはりイタリアで監督を務めていたから戦術やオプション策はかなりあったらしいが、その選手選択を本田選手の意向が反映されたため、非常に限定的になってしまったということか。

本田選手のようなタイプの人間はチーム・プレイにふさわしくない。 当時の岡田監督はフィジカルの強さとボール・キープ力を買って抜擢したようだが、フィジカルの強さもボール・キープ力もなく、且つ、自分のやりたいポジションだけを死守した本田選手はこのブラジル大会で最も相応しくない選手だったようだ。 

ザッケローニ監督の人柄は選手口々に素晴らしいと湛えているが、監督として素晴らしい仕事をしたかというとかなり疑問が残ってしまう。 Lalaはザッケローニ監督のことをサッカーの監督というよりはビジネスマンだと思っていた。 サッカー監督としては何がしたいのかあまり外に発信もせず戦術も不明だった。 確か3バックに固執していたが。 しかも長友選手の移籍に関与ということでエージェントなのではないかとも思った。

どういう訳かわからないが、ザッケローニ監督は本田選手に肩入れしすぎた結果、はれ物にさわるような扱い、アンコントローラブルなことになってしまったということだろう。 イタリアのACミランに推薦した手前もあって本田選手をチームから外すこともできなかったのかも。

特別扱いだった本田選手、長友選手、長谷部選手と、それを苦々しく思って距離を置いていた選手達。 最後に加わった選手達。 これでは代表チームに必要な一体感、一丸となって試合に臨む態勢も醸成できない。 (ギリシャ代表のサマラス選手の対日本代表戦後のコメント、 「チーム一体となって突破してきた」というのは普通団体競技の試合の時にはよく聞かされるコメントだが、日本代表からはほとんどなかったコメント。

日本代表であるからにはその時点でベストなコンディションでテクニックもパフォーマンスも発揮できる選手で構成するのが日本代表チーム。 そのためにいくつかのシナリオを想定してチーム作り、代案チーム作りも同時に進行する必要がある。 プロのサッカー選手であるのなら召集されて、そのチームの戦術、連係プレイの取得に2週間程度でこなすことが不可欠と思うが、その準備がないまま突入した感がぬぐえない。

最後に招集された大久保選手も「合流から1か月、チームのスタイルが最後まで分からなかった」としているが、これが今回のザック・ジャパンのチームの破たんぶりを示している。


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