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中村俊輔選手の暮らすグラスゴー、晩秋の朝 [グラスゴーの旅]

土日の公式のサッカーの試合は通常午後3時か正午のキックオフ。 週日の火曜日か水曜日はインターナショナルな公式試合が夜に開催される。 

11月24日(土曜日)のセルティック・パークで行われたSPL対アバディーン戦は午後3時のキックオフ。 スコットランドはかなり北に位置するので、朝が明けるのは遅い。 だいたい7時頃にならないと夜はその帳を取り払わない。 東京で会社がある日常では6時か6時半には起床しているので、どうしても朝の動きの設定は6時半にしてしまうが、カーテンを持ち上げて、窓から空を見ても、まだ真っ暗。 

グラスゴーでまず朝することは、浴室にお湯を張りながら、TVで天気のチェック。 11月24日は前日の夜から、天気は崩れて雨・風が強く、気温はぐんと下がると予測していた。 朝の天気予報も強い雨・風は変わらず。 これで朝一番にグラスゴー大学のあるケルヴィングローブ公園を散歩するアイデアは取りやめ。 美術館の開館は10時が多いが、9時半に開館するハンタリアン美術館の中にある、家具のデザインなどで有名なあのマッキントッシュ・ハウスを訪れることにする。

TV番組はチャンネルが多くなく、あっさりした感じ。 BBCは2チャンネルあり、ニュースやドラマを流しているが、一つのチャネルはスポーツが中心のようで、何気に見ていたら、セリエAの試合の1週間のハイライトを流しているのだが、セリエAにしたら、画面に出てくる選手がらしくないというか、あまり聞いたことのない名前の選手ばかりなので、よくよく画面を眺めてみたら、左上に小さく、ブラジルとか南アフリカとか出ていた。 番組のタイトルは世界のフットボールとなっていて、南米、中米、アフリカ、東欧などかなり広範囲にカバーしてローカルな試合も報告している。 残念ながら日本の名前はなかった。 

朝食をとって、ホテルを出て、しばらく地下鉄の駅を目指して歩いたが、短い滞在で多くを見るため、公園の中のドライブも兼ねて、目指す美術館までタクシーを使った。 朝のグラスゴー、まだ雨も降っておらず、以外に寒くもない。 土曜日で通勤ラッシュの車もなく、快適なドライブ。 公園の緑もすがすがしい。落ち着いた佇まいをみせる町並み。 9時20分にハンタリアン美術館の前に着く。 美術館の玄関の前にははや先客。 さらにもう一人美術館の周りを写真を撮っている男性がいる。 

デジカメで何カットかとって、玄関に立つ女性(1カットには映っている)に、デジカメの画像を見せて話しかけた。 30代ぐらいの女性で、フランスから来たという。 グラスゴーで研修を受けているともいっていた。非常に綺麗な英語を喋る。フランスなまりもない。 フランスという答えを想像していなかったので少し驚く。 Lalaはフランスの大学院を出ているので、その名前を出したら、「アア~、ポンゼショッセー!」とすぐ理解。 実はフランス国立のグランゼコール3大学のひとつなのだ。

マッキントッシュ・ハウスはインテリア美術で有名なマッキントッシュ本人の自宅を再現したもの。 美術館そのものは無料だが、このマッキントッシュ・ハウスのみ有料。 館内は撮影禁止。 インテリアの家具は今でも製造されているデザインが多くある。 例えば、木の椅子で、座の部分がお尻がおさまるように、桃の形に薄くカーブして削りとってあるとか、飾り棚で金具などがモダンな処理で、この同じデザインもまだ発売している。 日本の螺鈿細工に想をとったとおもわれる家具もあった。 壁や天井は原則白。 家具は濃い茶色。 絨毯はオフホワイト。 昔、暖炉を使っていた部屋でオフホワイトの絨毯が何を意味するのか? 綺麗好きな方とは想像できるが、少しマニアックじゃないかと館員に話しかけたら、同感だといっていた。 

ゲストルームのコーディネイトはまるで日本の秋田や岩手県の家具と藍布を知っていたのではないか?と思われんばかりの近似性。 焦げ茶の木製の家具や、格子デザインがあふれている。 インテリアの布は藍色。 壁やベッドのカバーなど白。 ベッドの周りのよく紗のカーテンをつる4本足の天蓋につるされているのは、何か日本手ぬぐいのような布で、模様もパステル色(ピンクとかモスグリーンの)型押しのような感じ。

ハンタリアン美術館を出ると、前はグラスゴー大学とハンタリアン博物館。 今回は時間がないので、それを右手に見ながら大きく迂回して、公園のはずれにあるケルヴィングローブ美術館&博物館を目指す。 雨が降ってきた。 持参した携帯傘をさすが、風が強くあまり使い物にならない。 あきらめて、雨合羽をきてフードを被る。 グラスゴー大学の敷地内では、確か中村俊輔選手がセルティックに移籍して間もない頃に、写真集やビデオ画像を出したときの背景に撮った場所のひとつだったと記憶している。 またケルヴィングローブ美術館&博物館も訪れていて、西洋甲冑に感激した。。。みたいなことをいっている記事を覚えていたので、それを拝見。。。というところ。 15分ぐらい歩くと、小さな川向こうに目指すケルヴィングローブ美術館&博物館が見えた。 雨のなか短パンでジョギングする女子大生も見かける。 どこから川を渡るのかとおもったが、車用の直線道路にもどり、玄関にたどり着く。 結構時間をくってしまう。

ケルヴィングローブ美術館&博物館はかなり大きなもので、展示も幅広く、子供連れの家族がほとんど。東京は上野の国立博物館などと同じような位置づけだと思う。 つまり動物の剥製から始まり、絵画やマッキントッシュの家具など幅広く展示。 中村俊輔選手が感激した西洋甲冑ありました。 もし甲冑が好きなら、フランスはパリのアンバリッドの甲冑博物館は凄い。 圧倒的な量と規模。 慌しくざっと眺めて、ホテルに戻る。

グラスゴーは、UKの中でも先端の流行やファッションを発信する街としても有名。 ブキャナン・ストリートは東京は銀座通りのようなもの。 朝9時から殆どのショップは店を開いているのが良い。 逆に夕方は5時半にはファッションや衣料などの店を閉めてしまうが、レストラン等は開いている。 今回はショッピングが目的ではなかったので、ウィンドウショッピングもしなかったのだが、実は日本を発つときに用意してあった手袋と帽子を荷物に入れ忘れたので、グラスゴーに到着して時間があった時に一番にしたのが手袋を買うこと。 帽子はセルティック・ショップで買うことにした。 観光客があふれる通りではあるが、早朝のほとんど人通りのない通りのすがすがしい印象をデジカメで撮影した。 ブキャナン・ストリートと交差するセイント・ヴィンセント通りはオフィス街で丸の内にある通りのような印象た。 (続く)


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