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スコットランド、メアリー女王が戴冠式を挙げたスターリング城の礼拝堂と大広間 [グラスゴーの旅]

スターリング城で1999年に修復されたのが、王家の礼拝堂。 ここで昔、かの有名なスコットランドのメアリー女王が生後わずか9ヶ月の赤ちゃんの時に、戴冠式を挙げたところ。 前回の旅の報告で、窓が明々とした平屋の建物が礼拝堂。 細長い体育館のような作りで、天井が大変高く、内部は全体が黄色味がかったベージュ。 左右の突き当たりの壁にはステンドグラスが嵌め込まれていた。 ステンドグラスといっても宗教画というよりも、何かのシンボルを表したデザインで、デリケートな印象。 アッサリしており色使いもシンプル。 

大広間は大きく、大宴会を催した場所で、礼拝堂よりは、横幅が広い。 天井も高いので、暖房用に横に広がった大きな暖炉が切ってあった。 勿論今は展示のみで、実際に薪が燃やされていたわけではないが、暖炉内に積まれていた薪はどれも1メートル以上はある大きさ。 昔は天井よりの上部の壁は、ゴブラン織りの絨毯壁掛けが一面に掛けてあったというからさぞかし壮観だったであろう。 ゴブラン織りの中でユニコーンの図柄のがあった。 他には狩猟のシーンを描いたものが2点展示してあった。 このユニコーンのゴブランは有名らしく、お土産が置いてあるショップの小物のモチーフもこのユニコーンのゴブランを模倣しているのが結構あった。 

大広間はガランとしているが、隅に木製の背もたれが非常に高い玉座が2脚置いてあった。 子供の絵本等で、西洋の王さまが座っている椅子とそっくりというか、このデザインが一般的な西洋の王家の玉座。 

前回スコットランドを訪問した時は、エディンバラ城を観たが、エディンバラ城には、スコットランドの歴代の王が戴冠時に座る石というのが、レプリカだが展示してあった。 それは厚さ20センチぐらいの幅40センチ程度の四角い石で、2箇所ぐらいに鉄のトッテみたいなものがつけられており、スコットランドの王様がイギリスの女王エリザベス1世の遺言で、イギリスの王様になった時に、一緒にロンドンにその石を運んでいったということだった。 そしてその石をロンドンの歴代の王宮の玉座の椅子の下にいれてあったという。 丁度大きさ的には、ここスターリング城にあるこの木製の玉座の下部にもピッタリはまりそう。

大広間の窓はステンドグラスだったが、全体に細かい線が入っており、一見網ガラスのような印象。 大広間の内側の壁もかなり明るい黄色いトーンで、夕暮れの紺青い空の色が窓ガラスから見えて非常に美しい。 壁の奥のところに、展示してあった木製の大きな丸い盾のような彫刻が2点。 1点は王様ジョージ5世。 専制君主の雰囲気を漂わせた、少し恐い表情。 そして臣下のものを睥睨していたらしく、もう1点は、少し恐怖に慄いている女官を彫刻したもの。 2点とも大きさとしてはほぼ同じだったと思う。 このようは彫刻で城内を飾っていたのは、ジョージ5世が自分の力を示したかったということらしい。

写真には撮らなかったが王宮の外側にはかなり石の彫刻があり、ハリーポッターの第1作に、でてきたチェスなどの彫刻等はこちらのモチーフを使ったのではないかという印象を持った。 (続く。 あと1回でグラスゴーの旅もおしまい。 中村俊輔選手の懇親会でのスナップショットを12月22日掲載の記事「バルサが降ってくる中村俊輔の上に!」追加して公表しています。)


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