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CL決勝T第2節:ローマ対レアル・マドリー戦、トッティ選手の存在感 [UEFAチャンピオンズ・リーグ]

3月5日午後8時45分キックオフ。 スペインの首都マドリッドのど真ん中にそのスタジアムはあった。 4日にバルセロナのカンプ・ノウでバルセロナ対セルティックの試合を観戦して、ホテルに戻ったのが夜の11時半。 それから東京と電話連絡。 5日のお昼発のマドリッド行きの飛行機は、理由があって搭乗できないので、その後の便を仮予約してもらう。 東京の旅行代理店と確認の電話を何回か。 

結局、お昼の便の出発前には切符の変更をかけなければならないらしい。 さもないと、まるっきり予約した切符を無駄にして、新たに購入しなければならない。 そのため、朝一番にバルセロナの空港で予約の変更をすることに。 そのためほとんど睡眠がとれない。 5日計画通り飛行機の切符の予約を取り直して、午後2時の飛行機でマドリッドに行くことになった。 午前中はその飛行機に乗るため、せねばならないことを淡々と遂行。 

午後2時の飛行機に乗ったのはよかったが、今度、搭乗手続きはしたのに、実際は飛行機に載っていない客が一人いるから、その客の荷物を地上に降ろすため、時間がかかるという。 兎に角無事マドリッドに到着。 国内線の到着ターミナルが結構冷遇されているのはどこの空港でも同じ。 

途中の移動に空港内地下鉄があるのだが、ちょっとのことで、同じ飛行機の客がのった電車のドアが閉まってしまい、次の電車に。 他の客についてぞろぞろ歩いていたら、荷物をピックアップするターミナルが異なり、どうも便名が違うので、係員に聞くと、別のターミナルだということで、空港内を少し歩いた。 正しいターミナルの荷物排出ベルトに自分のスーツケースが一個さびしく回転している様。 よかったと安堵とともに、今回の旅行を暗示しているかも。

マドリッドのホテルに着くと、観戦チケットを確認。 ホテルと試合会場のサンチャゴ・ベルナベウが近くて、歩いていけるところにある。 ホテルで場所と行きかたを確認。 ホテルを出て、右に少しなだらかな坂道を登って、2つ目の大きな通りに出たら、右を見れば、スタジアムが見れるという近さだ。 歩いて10分程度だった。 (スタジアムの写真は、6日に行ったサンチャゴ・ベルナベウのレアル・マドリーのスタジアム・ツアーの時の写真と一緒にUPする)

都心のど真ん中にそびえたつサンチャゴ・ベルナベウ。 試合の入場券はかなり上の階数だった。 そのため、スタジアムの4隅の円筒のエスカレーターと螺旋型のスロープで構成されているタワーから入る。 ほぼ一番上まであがる。 席はバックスタンド3階席。 よくみると、ゴール裏は4階席がある。 3階席だがセンターラインに近く、しかも、急勾配に各階が設計されているので、非常にピッチは見やすい。 しかも手すりがついているので、身を乗り出して見る。 席にはリアル・マドリーの応援グッズが置いてある。 10万人近く入る、スペイン最大のスタジアム。 観客はカンプ・ノウよりも若い感じがするが、席の違いのせいかも知れない。

試合は、トッティ選手10番が中心のローマ対あの銀河軍団の生き残りラウル選手7番が率いるレアル・マドリー。 ローマはトッティ選手のまわりは比較的若手だがパス・サッカーを徹底。 トッティ選手は正直あまり走るのが得意じゃなく、中心線あたりにいつも陣取っている。 しかし一旦トッティ選手にパスが渡ると、流石、切れ味鋭い、しかも確実な、リアル・マドリー選手には取られないスルー・パスを出して、攻撃の起点になる。 非常によく見ている試合運び。 勿論最低限の走りはするのだが。 チーム・メイトをいつも鼓舞している。 ローマの若手選手もトッティ選手にボールを集めて、最後の起点とする攻撃パターンを徹底している。

一方、レアル・マドリーはゴール・ゲッターのFWファンニ・ステルロイ選手ヤロッペン選手が怪我で欠場し、どのような戦い方をするのか関心をもたれていた。 それでもレアル・マドリーの方がカンナバロ選手等有名選手で固めている。 レアル・マドリーの選手のパス回しは、ローマと比較すると、ゆったりとして、そしてワンタッチ、ツータッチというよりも、いつも、ボールをもちかえて、次ぎのパスを出す。 体格はレアル・マドリーのほうが大きく見える。 ゆったりしたパス回しだが、攻撃に入るとスピードは一変して速い。

試合そのものは、スポーツ誌に書かれているので、印象に残ったことを書く。 ボール・ポゼションはレアル・マドリーが優位で55%の支配率。 ただ、ローマの選手の動きのほうがよく、早いパスまわしをみせるも、全体としてはファウルが多く、試合が細切れになる。 ローマの最初の得点を除いて、レアル・マドリーの同点、そして最後のローマの決勝弾は、選手の緊張が切れた一瞬に起こったもので、必死に戦っている時というよりは、どうみても審判の判定に納得いかないが、自陣にもどるというタイミングにレアル・マドリーがうまくシュートに持ち込んで同点。 それでもレアル・マドリーのほうが攻めあぐねている印象があった。

後半、最後に、ローマがFKのチャンスを得ると、レアル・マドリーの選手の半分しか壁を作りに行かない。 壁などなく、選手が3箇所ぐらいに固まっているだけ。 どうして他の選手は壁を作りに行かないのかと思っていると、トッティ選手のFKはワン・バウンドでゴール・ネットを揺らす。 呆然と眺めているだけのレアル・マドリーの選手達。 その前のレアル・マドリーのレッド・カードで一人選手退場も精神的に影響がでたのかもしれないが、ボールが動いている間の両チームの攻防の緊張感からは程遠い、一瞬の弛緩した時間帯での得点だったことが印象深い。

ローマが勝利すると、ローマ側のゴール裏、4階席の一角から大きな声援。 ローマの選手は手を繋いで、膝で芝を滑るパフォーマンス。 元気なく静かにピッチを去るレアル・マドリーの選手達。 サンチャゴ・ベルナベウのレアル・マドリーのサポーターの応援は素晴しかった。 バルサのサポーターよりも、熱くそして声援の声も大きく、応援歌も自然と盛りあがり、レアル・マドリーの選手達に不利な審判の判定には物凄いブーイング。 

ヨーロッパ・サッカーに直接触れた瞬間だった。


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