SPL第22節:対アバディーン戦、後半5分の間にたてつづけに2点のFKを決められゴール前の壁の脆さを露呈したセルティック [サッカー]
2009年1月18日(日) SPL第22節。 アウェーで対アバディーン戦。
ここ数試合問題の多かったGKボルッチ選手は、練習ウォームアップで負傷したということで、急遽第2GKマーク・ブラウン選手の起用。 他には左SBロブソン選手、右SBヒンケル選手、CBコールドウェル選手、左守備的MFハートリー選手が、先のスコッティッシュ・カップでの先発メンバーとの違い。
少し風の出ていたピッチでは、セルティックはリズミカルなサッカーというよりは、兎に角ボールを蹴り上げて、そこにいた味方にボールを出すという、パス・サッカーというより出たとこ勝負のようなサッカー。
ホームのアバディーンが主導権を握る場面もあるが、ボール・ポゼション率はセルティック。 セルティックはここ数試合得点力が低下傾向。 攻撃の形が最後で崩れるのと、最後でもパス・ミスでみすみす相手のカウンター攻撃のお膳立てをしてしまう格好。
何回かCKがあり、前半は中村俊輔選手が蹴るも、ゴール前の場所取りで、セルティックのディフェンダーが動きすぎ。 あれでは折角のクロスがあがっても、ボールを捕らえることができない。
なかなかFWがいい形をつくれていないセルティックを尻目に先制点を入れたのはアバディーン。 その後数分後でスコット・ブラウン選手がゴール前倒れながらシュートして、同点。 そしてまたアバディーンの得点。 後半、左サイドを駆け上がったロブソン選手のゴール前クロスに合わせたのがマクドナルド選手。
この試合、なかなかかみ合わないセルティックの攻撃に同点もやむなしかな???と見ていた人は多いと思うが、後半30分頃、相手にFKを与えてしまい、スコッティッシュ・カップでも相手にFKで得点を許したように、左サイドのFKで、セルティックの不思議な壁を難なく越えてゴール前にワンバウンドしたのを、アバディーンが押し込む。 これはオフサイド判定か?と両軍が思ったにもかかわらず、審判はノー・ホイッスル。 これがアバディーン3点目に。
その数分後に今度は右サイドに。 またまたセルティックは横一列に間隔を開けて並ぶという不思議な壁をつくり、これも同じパターンに。 セルティックの壁を難なく越えてゴール前にワンバウンドしたボールを、今度はアバディーンのダイヤモンド選手(先のFKを押し込んだ選手)が躊躇なくゴールに突進してのシュート。 セルティック2点ビハインドの4対2.
残り10分、必死のセルティックの攻撃も実らず。 最後には右からのヒンケル選手からのクロスに、ゴールすこし前に詰めていた中村俊輔選手ヘディングを見せるも、少し高さが足らず、角度を変えたボールはマクドナルド選手の顔面にあたり、今度は角度を大きく変え、ゴール右ポスト外に。 試合終了。
この試合ではセルティックは個人技で自らの得点を狙った動きの選手が目立ち、結局攻撃の形が中途半端に。 最後シュートで終わってもオンザターゲットのシュートは少なかったような。 ゴール前に詰めているアバディーンの選手にパス・カットされてしまうケースが多々。
FKの壁の作りも不思議。 選手一列にほぼ同間隔に並ぶ。 多分ヘディングでクリアする・・・という戦法かも知れないが、少し間があいたFKで、大き目のボールが壁を越えると、GK一人がゴールを防ぐことに。ここに相手選手数人が雪崩れ込んで、難なくゴールができる。 これで2失点。 無策過ぎる。
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