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2010南アWCに向けて―イングランド代表監督カッペロのやり方 [2010FIFA南アWCに向けて]

中村俊輔選手のJリーグ復帰第1戦は、3月13日の日産スタジアム、ホームでの対湘南戦らしい。 ちょっと体が重いなんてコメントみたが、2月28日に日本に帰国してから1週間、時差ぼけが具体的に体を襲う時間帯。 出張などで海外からもどると最初の4,5日は会社に結果報告などで精神が高揚していて無理が利くけど、1週間から2週間目の間はどっと疲れが出てくる。 しばらく気力も体力も使い物にならない・・・多分。

さて、バンクーバー・オリンピックの余韻を楽しむかのごとく週刊誌の表紙はアイス・スケートでメダルを獲った浅田真央選手か、高橋大輔選手が多かった。 2010 3/25号のSportivaは「世界一の銀メダリスト 浅田真央」 銀メダルだと世界一とは普通いわないけれど、今回の浅田真央選手の銀メダルはやはり世界一でほとんどの人は納得すると思う。DSC01271Sportiva浅田.jpg

Sportiva2010 3/25には他にも記事が一杯。 そのなかでも4分の1くらいはサッカー関連。 そしてとても興味深かったのは、

名将に聞く「W杯で勝つ思考」として、イングランド代表監督ファビオ・カッペロとイタリア代表監督マルチェロ・リッピにインタビューしている。

そのなかで面白いとおもったところを再構築して紹介する。 カッペロ監督について他の記事で見聞きしたことはルーニーの口を借りて追加する。

まずはカッペロ監督から。

「私が出す策に従えば、決勝の舞台に立てる」 ファビオ・カッペロDSC01273Sportivaカッペロ.jpg

冷徹なリアリストで、目的のために己の哲学を貫く。

(ルーニー: 最初、カッペロ監督がイングランド代表監督に就任したと聞いたとき、とっても怖くって流石の俺もびびったぜ。 本当に怖いんだから。)

カッペロ:今、世界で最も権威ある英国サッカーのA代表を率いるという職責を与えられ、最も権威ある大会、W杯に望むことができる。 勿論、そのタイトルを獲りにいくのだが、いずれにしても、2010年が私のキャリアにおいて忘れがたい1年になることは確かだ。 ・・・すべての試合においていえることは、勝利とは決して偶然の産物ではないということ。 あらゆる要素が複合的に絡み合う中で、すべてを想定しながら周到に準備を重ねていく。 その結果として勝利がある。

2010年南アWCに向けての準備は?

カッペロ: 私が選手たちに伝えているのは、「所属クラブで全力を出し切れ」ということだ。 6月のW杯に備えて力を抜くようなことは絶対にするな、と。 肉体面も精神面も、普段の試合に全力で臨むことでトレーニングされる。 全力を尽くすことでより多くの勝利を重ねていくことができれば、それによってモチベーションは確実にたかめられていくからだ。 メンタル面での充実がプレイの質を高める。シーズン中の緊張感と集中力を各選手が代表に持ち込むことが重要になる。 そしてサッカーの母国を代表するという誇り。 これをもって我々は南アフリカへ乗り込む。 よりミスの少ないチームが、W杯を獲るだろう。

選手達に何を求めているのでしょうか?

カッペロ: 重要なのは指揮官である私の指示に従うことだ。 私の言葉を受け入れる準備を整えたうえで合宿に入るように求めている。 私が出す策に従えば、決勝の舞台に立つことができる。

(ルーニー: カッペロ監督が最初に俺らA代表を招集した時のこと、彼が何をしたか知っているか。 ちょっとプレイさせると、直ぐに全員を止めて、選手一人一人にポジショニングについてクレームつけたんだ。 こうだよ、「君、君の今の位置はおかしい。なんでそんなところに居るのだ。 君の役割だとここに居るべきなんだ」といちいち位置を直したんだ。 ある選手なんか、練習時のビデオでその場で本人のプレイを指摘されて直されているんだ。 何しろ戦術の規律はもちろん、選手としての一般的な規律も超キビシー人だ。 今では俺はピッチでは自由にプレイさせてもらっているけど。 他にカッペロ監督から自由を与えられているのはジェラード選手ぐらいかな)

イングランド代表チームを立て直したが?

カッペロ: 転機は2008年9月10日の対クロアチア戦。・・・我々の目標はW杯本大会の決勝にすすむことであり、その一戦に負けないことだ。 戦術的には、今もチームが持つ最大の長所を綿密に分析しているところだが、いずれにせよ中盤が軸になることは間違いない。 ジェラード、ランパード、キャリック、ベッカムといったMF陣を中心に強固な組織を作り上げていく。

中盤が要であるとしたら、弱点はどこですか?

カッペロ: もちろんそれは公言できない!  (笑い) とにかく、ルーニーは別として、プレミアの多くのクラブが前線を外国人に委ねている以上、それほど多くの選択肢が私にあるわけではない。 ガブリエル・アグボンラホールなどの成長を見守っている。 ベテランからも選ぶかもしれない。 ゴールに年齢制限はない。 相手GKに身分証明書を提示しなければならないという法もない(笑い)」

日本代表へのアドバイスは?

カッペロ: 日本が入るグループでは、もちろんオランダの実力が頭一つ抜けているとはいえ、かといって著しく突出しているわけではない。 ・・・ならば、わずか1勝でベスト16に進むことも可能だ。 日本が勝ち上がる可能性は決して低くない。 賜杯を掲げるのはわずか1国。 敗者となることを恐れるなど無益だ。 誇り高く勇敢に戦うことだ」

(ルーニー: カッペロ監督がイングランド代表監督になってくれて本当に良かったよ。 俺らに自信と誇りを取り戻してくれたんだ。 ゴールも沢山上げることができるし、チームの状態はとってもよい。 選手の規律については今までのなかで一番厳しいけれど、チームがワークするにはこれが不可欠だというのがよく分かった。 プライベート・ライフにまでは踏み込んでこないけれど、イングランド代表としてどう振舞うべきか、どう誇り高く勇敢に振舞うべきかはことあるごとに選手に言い聞かせてくれる)

 

 

 


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