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なでしこジャパンの試合から見るザック・ジャパンの2014年WC日本代表選出 [サッカー日本代表]

5月17日 今週は「なでしこジャパン」のベトナムで開催されているアジア大会(WC予選)の対オーストラリア戦と対ベトナム戦をTV観戦。

対オーストラリア戦では前半は若手中心、途中から大儀見選手のようなトップ選手の投入で、フィジカルと走力で上回るオーストラリアに2点を先制されながらも、後半2点を返して2対2の引き分け。

前半のなでしこジャパンはいいようにオーストラリアにカウンターを許していた。 中央からPA近くへのFWへのパスがことごとカットされ、何回もオーストラリア選手のカウンター攻撃を浴びている。 なでしこジャパンの選手のプレスに甘さがあり、突破してくるオーストラリア選手にスライディング・タックルも掛けられない。 スペース的な余裕をあたえられたオーストラリア選手はそのフィジカルの強さを発揮してシュート。

後半大儀見選手などのベテランでリーグでも活躍している選手を投入すると、前線でのパスのおさまりもよくなりそれが好連係も生み出す。 そうするとディフェンス陣も余裕がでてきて本来の力を発揮できた。

第2戦の対ベトナム戦は、ベトナムってこんなに女子サッカーが隆盛になっているのかと驚くほどの観客席にベトナム応援団が陣取り、試合開始前から応援で盛り上がっている。

前半はベトナムの固い守り。 なでしこジャパンも圧倒的に攻め込みながらも、ベトナム選手の献身的な守りに手を焼く。 なんでもこの日本に勝てば選手一人一人にバイクが提供されるらしい。 日本ならさしずめ、日本代表のオフィシャル・スポンサーのAudiの車の提供か。

ベトナム選手がシミュレーションに近いファウルの倒れこみで時間かせぎが目立つようになると、俄然なでしこジャパンの攻撃が生きてくる。 川澄選手のミドル・シュートが鮮やかにゴールに突き刺さると、なでしこジャパンの実力が如何なく発揮。 大儀見選手もゴールを決め、これで4対0となった。

さて、先日発表になったザック・ジャパンの2014年WCへの23名のチームと予備7名だが、ザッケローニ監督の好みが鮮明に出ていた。 

同じ技術なら、若い選手を。 現在のチームが高さによる攻撃(及び相手チームの高さによる攻撃)に弱いのであるから、その部分は捨てた。 より攻撃的に行くので攻撃的選手に重きをおき、脆いと定評のある守備陣はそのまま。 海外チームの選手を優先。 選手のコンディション(怪我やベンチやほとんど使ってもらえない)という状況よりは過去の実績を優先。

ということで早々と23名に絞り、予備の7名は23名のなかで自分と同じポジションの選手が怪我でもしない限り出番はない。 23名の多くがこの1年の準備の試合で結構負け試合を重ねているからこのチームの連係とWCのような国の威信をかけた試合に必要な強い意志と戦うスピリットをもった選手達なのかは甚だ心もとない。

岡田監督時代の2010年WCは全員守備で、トップ下にボール・キープ力で本田選手ということだったが、本田選手は足が遅い分追いかけても守備をするタイプではない。 ACミランでもカカー選手に試合中に守備をしない本田選手にダメだしが出ている。 

ブンデスのドルトムントとは異なり、プレミアのマンUでは前監督のモイーズ氏に完全に干された香川選手。 やはり香川選手が生きるのはトップ下だが、それには守備的MFとサイドバックの献身的守備と攻撃参加が求められているが、このあたりかなり曖昧な戦術だったザック・ジャパンに連係とアイディアはあるのか。 

ブンデスのマインツでそのFW能力が開花した感の岡崎選手は日本代表では守備も求められていたが、マインツでは完全にFWとしての位置どりとストライクが求められている。 その岡崎選手を生かせるようなチームにするのか日本代表?

こうみると、例えば格下で守備重視のチームにおそいかかる持続的攻撃力、強い相手に我慢の守備で相手に先制されない秘策が必要になりますね。


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