2014FIFAブラジルWC:日本代表いつやるの???今でしょ!!! 何のための4年だ? [2014ブラジルWC]
2014年6月20日 朝出勤前に2014FIFAブラジルWC 日本代表対ギリシャ代表の前半の試合をTV観戦。 その後出勤。 勤務中に後半は職場の片隅に置かれたTVの音声で状況を知る。
勤務後、夜家で後半をTV観戦。
すでにこの試合へのコメントはWEBに満ち溢れているので、ここではLalaの感じたことを記す。
2013年の流行語だったのは、「いつやるの? 今でしょ!!!」。
これを今のサッカー日本代表におくりたい。
このWCでの日本代表の戦いぶりの問題点は以前から指摘されていたものだった。 2011年2012年前半の多分ザック・ジャパンの絶頂期を経て、海外組、本田選手のトップ下固定でそのまま2年過ぎたWC準備期間。 親善試合や調整試合の相手はいつも、それもかなり格下だけを選んでいたような感じ。 それも選手に自信を与えるためらしいが。
本田選手をはじめ海外組の固定化で、戦術も戦略もストップ。 ワンパターン。 オプション無。 また選手の怪我や所属チームでの不調さもただ選手の回復や復調を待つというような消極的なザッケローニ監督のチームづくり。
相手の高さに弱くセット・プレーで失点を繰り返して来たチームでもその部分の補強もなし。
練習でできないことは本番ではできない。 練習でできていたとしても、やはり本番で100%できるものではないことは、競技スポーツや受験勉強や試験を経験しているものにとっては自明の理。
どの監督も代表監督を初めて経験するという時期はあるが、これほど準備期間がありながら何もしなかった監督はいないのではないか? 1年のほとんどを海外組選手の状況の視察に費やしたとおもうが、過去のWCの試合を観て研究したのかは不明。
固定したために絶頂期を経て多くの選手のレベルがかなり衰えているのをただ選手本人が回復してくるのを待つというイージーな選択。 本田選手の鈍足はフィジカルの強さ(日本選手の中では)でカバーされてきたが、いまではそれも目立つ。 対ギリシャ戦では歩いている、ただ茫然としているシーンも多々。
日本代表にあるといわれていた俊敏な動きも個々の選手のフィジカルの調整プラス間合いを適切にキープする練習が必要だし、チームの攻撃力を生かすにはその選手にあったパスの配給が必要。 本田選手のパスも以前からキラー・パスをだすタイプではないが、この試合ではパス・ミスや目的不明なパスも多々。 みすみす堅守のギリシャ代表にパス・カットされていた。 FKも精度は落ちたし、CKもショート・コーナーばかり。 トップ下といっても、WCの2試合ではボランチかと見まがうほど、下がっていた。 このチームはラインの押し上げが効かず、トップ下もさがり気味なので、FWには必要なボールの配給が少ない。 これが攻撃力の無さになっている。 トップ下がワークしないから、両サイドのクロス頼み。 これも続けば相手に読まれてしまう。
香川選手もブンデス・リーガのドルトムント時代の力強さは見られない。 サッカーはチーム・プレイなので単独ではなかなかそのテクニックをキープできない。 試合勘も鈍り平凡な選手になってしまった。
岡崎選手はマインツでワン・トップを張れるようになったが、日本代表ではいつも2列目。 日本代表に求められる全員守備に忠実に責務を果たしている。 やはり日本代表は岡崎選手のワン・トップ、その下に香川選手か遠藤選手がよかったのではないか。 それとも岡崎選手と大迫選手、大久保選手と柿谷選手の2トップでもよかったのではないか。
怪我で6か月も離脱した長谷部選手の代わりに本田選手をボランチにコンバートしても、攻撃力にもなった。
2008年からヨーロッパ・チャンピオン、2010年から世界チャンピオンだったスペイン代表にも年齢とまた同じ戦い方を継続したことからこのブラジルWCでは無得点で惨敗。 これはパス・サッカーでもそのタイミングに微妙なずれ、体幹に衰え、そしてシュートを決めるストライカーの欠如(たとえばバルサのメッシ選手のような)によるものだと思うが、これはかなりショック。 逆に4年間、必死でスペイン代表を打倒したいという志から切磋琢磨したチームが多いということ。
たとえばオランダ代表でロッペン選手などは(こちらがTVで見た感じだけだが)2010年の時は若年寄みたいだったが、2014年のピッチではより精悍になり、シュートの精度が増しそれにあの走力。 半端じゃない。 100メートルだと10秒3ぐらいのスピードらしい。
またファンペルシー選手は2010年には若造だったが、4年を経てかならず得点できる力強いストライカーに育った。 オランダ代表は2010年WCで決勝戦にスペイン代表に1対0で敗れているが、ロッペン選手は、その直後のコメントで、スペイン代表に対しては、いかなる手をつかってでも(多分危ないファウルも)勝ちたかったと漏らしていた。
メキシコ代表やチリ代表もしかり。 このチームをみるとGKもまだまだ開拓できるエリアだと感じる。
これらのチームのような飢餓感をもって日本代表は4年間鍛錬したのか? 日本代表監督は2014年のWCにむけて現在考えられるフィジカルもテクニックもコンディションもベストな選手を選択して、その必要な戦術をあたえたのか? 折角23名の選手がいながら、ほとんど使わない選手も多々。 選手交代も納得のものばかりではない。 対ギリシャ戦では守備に疲れが出てきた後半途中から、ドリブラーの斎藤選手を試すのもよかった。 ミドルも蹴れるし。
奢れるものは久しからず。
2011年2012年前半の勝利に酔いしれて、これでもう大丈夫とばかり日本代表の歩みはとまり、さらに退歩してしまったのではないか?
日本代表いつやるの???
今でしょ!!!
自分が選出されたばかりに、いま出されていない選手(Jリーグの選手達なども)は計8年も待たされることを自覚しているか? 日本代表の選手よ。
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